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バド日本女子代表が新たな黄金期へ、主将の高橋礼「中国のように連覇していければ」

層の厚さが際立った日本、朴ヘッドコーチは中国参加大会での優勝の意義を強調

 団体戦は、各種目で世界ランクの高い順となるオーダーで行われる。エースが出場する第1シングルス、ダブルスが敗れれば苦しくなるものだが、日本は第2シングルスに昨年の世界選手権を制した奥原、第2ダブルスにリオ五輪金の高橋、松友という豪華なラインナップで勝利。1つ負けても揺るがない、強固なチームだった。

 6度目の優勝で、過去には第4回から第6回まで3連覇した実績もある。ただし、第9回大会の優勝からは37年の時が経っている。日本代表を率いる朴柱奉ヘッドコーチは「37年ぶりの優勝だけど、中国が参加したユーバー杯で初めて優勝できたので良かったと思う」と就任後初となるユーバー杯優勝を喜んだ。1984年に中国が参加して以降、遠のいていたタイトル獲得は、日本が頂点に君臨する新たな時代の幕開けとなる可能性を含んでいる。

 2004年の朴ヘッドコーチ就任後、急速に力をつけてきた日本の力を示すタイトル獲得と言える。それでも、高橋は「中国(※準決勝で地元タイに敗戦)とやりたい気持ちはあったけど、相手がどこであっても優勝したい気持ちは変わらない。しっかり勝って優勝できて良かった。中国は何連覇(※第17回から22回まで最多6連覇)もしている。日本が次に追われる立場に立つのかというと、まだまだ。2連覇、3連覇としていけば、日本は強いと周りから思われると思う。1回で満足せずに、もっと団体戦でも、アジア大会や来年の(男女混合団体戦の)スディルマンカップで優勝できたら、強いチームジャパンだと思う」と満足せずに勝ち続ける重要性を強調した。

 今後は7月末に開幕する世界選手権が大きな目標となり、選手は個人戦の戦いに戻る。さらなる切磋琢磨が、日本の黄金時代の礎となるに違いない。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)


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