ホールインワン賞800万円の使い道 母と乗る新車購入へ、阿部未悠「今は壊れかけてる」
女子ゴルフの国内ツアー・リゾート トラストレディス最終日が29日、山梨・メイプルポイントGC(6580ヤード、パー72)で行われ、8位で出た阿部未悠(フリー)が12番パー3でプロ初のホールインワンを達成した。賞金800万円を獲得し、通算13アンダーの自己最高5位とした。昨年6月、2度目のプロテストで合格した21歳は、大金の使い道について「壊れかけている移動の車を買い替えたい」と明かした。小祝さくら(ニトリ)が17アンダーで9か月ぶりのツアー通算7勝目。
リゾート トラストレディス最終日
女子ゴルフの国内ツアー・リゾート トラストレディス最終日が29日、山梨・メイプルポイントGC(6580ヤード、パー72)で行われ、8位で出た阿部未悠(フリー)が12番パー3でプロ初のホールインワンを達成した。賞金800万円を獲得し、通算13アンダーの自己最高5位とした。昨年6月、2度目のプロテストで合格した21歳は、大金の使い道について「壊れかけている移動の車を買い替えたい」と明かした。小祝さくら(ニトリ)が17アンダーで9か月ぶりのツアー通算7勝目。
145ヤードの12番パー3。阿部はグリーン左から4ヤードに切られたピンをめがけ、8アイアンでフェードボールを放った。「右から風が吹いているので、そんなに右にはいかない」。グリーンの左には池が広がるが、恐れず攻めた。ボールはピン手前に着弾。スライスラインを描いてカップインした。阿部は歓声でホールインワンを確信。両手を挙げて感激した様子を見せた。
「実はちょうどマウンドでカップの位置が隠れていて、入った瞬間は見えませんでした。誰か動画があったらください(笑)」
前半で3つスコアを伸ばしたが、10番パー5でボギー。悔しさもあり、難しいピン位置のパー3でもバーディー狙いにいった。結果的にホールイワン賞を獲得。第30回大会により、最終日の4つのパー3全てに同賞が設定されており、賞金800万円はツアー史上最高額タイだった。前週までの今季獲得賞金325万6083円の倍以上になる大金を手にし、阿部は使い道を明かした。
「移動の車の電気系統がおかしくて、壊れかけている感じがします。基本、母と一緒にどの試合会場にも車で移動しているので、走行距離15万キロ以上になりました。北海道の車だからなのか、暑さにも弱い感じがします。この機会に新しい車に買い替えたいと思います」
阿部は2000年度生まれのプラチナ世代。昨年6月、2度目のプロテストで合格を果たした。幼少期から小祝と同じゴルフスクールに通い、今も姉のように慕っている。先輩は今大会でツアー7勝目を飾り、自身は初めての上位争いでトップ10入り。小祝の背中は遠いが、「さくらさんに少し近づけたと思える週でした。途中、優勝も意識はしましたが、少しのぞけた感じがしました」と話し、充実の笑みを浮かべた。
(THE ANSWER編集部)