引退する気象予報士のグレン・サンチェス氏の惜別VTRにトラウトが登場

　米大リーグ・エンゼルスのマイク・トラウト外野手が、引退する意外な人物に惜別を伝えた。お別れのメッセージが送られたのは米ペンシルベニア州地元放送局「NBCフィラデルフィア」で27年間、気象予報士として活躍したグレン・サンチェス氏。“気象オタク”として知られる主砲の突然の登場に、同氏は「ワオ！」と声を上げ、画面からいなくなるほど驚いた。

　まさかの登場だ。70歳のサンチェス氏は27年間、地元放送局で気象予報士を務めた大ベテラン。引退することになり、番組内で過去の映像が映し出され、思い出に浸っていた。すると女性司会者が「あなたには全米中にファンがいます。ご覧ください。あなたは喜ぶでしょう」とサンチェス氏に伝えた。

　VTRに出てきたのはなんとトラウト。気象マニアと知られ、休みの日には嵐が発生した地域に車で駆けつける珍しい趣味を持っている。トラウトは「27年のキャリアにおめでとうと言いたい。凄い数字だ。俺はあなたのビッグファンで、チャンネルを変えてあなたを見てきた。あなたの予報を見て、ストームを見に行っていた。よく当たっていたけど、たまに外れることもあったかな。だけど祝福したい。引退後の生活を楽しんで」と“ファン宣言”をするとともに、サンチェス氏を惜別した。

　MLB屈指の大スターの登場に、サンチェス氏は「ワオ！」と高い声を発し、一時画面からいなくなるほど興奮。言葉を失っていた。メッセージ終了後も、感動は止まらず「私にはツイッターに2万人以上のフォロワーがいるけど、マイク・トラウトが私をフォローしていることが1番の誇りなんだ」と嬉しそうに話した。