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3年ぶりCSで直面した“最大の試練” 名古屋D、外国籍3人を欠く苦闘で得た成長の糧

奮闘を称えたデニスHC「この旅はまだ始まったばかり」

 試合後、名古屋Dのショーン・デニスHCは、「外国籍選手が1人もいないなか、今日みたいな努力をして、勝つ可能性がある試合をできたことは本当に誇り高い。今日は今シーズンやろうとしてきたことを見せることができた。1年間チームが上達し、コロナや怪我という困難をチーム一丸となって乗り越えたことが素晴らしい」と選手たちを称えた。

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 どのチームにとっても、コロナや怪我人に悩まされた難しいシーズンだった。特に名古屋Dは、4月16日からの4週間で11試合を戦うタフなスケジュールのなか、コティ・クラーク、オヴィ・ソコ、レイ・パークスジュニアが相次いで戦線離脱。それでも西地区王者の琉球ゴールデンキングスに勝利するなど、ピンチを成長の機会に変えてきた。

 キャプテンの狩野祐介も「怪我人が増え、少ないメンバーで戦い出してから、1人ひとりの意識、戦い方が変わってきた。苦しい状況でも勝っているし、成長している」と、CSに至るこの期間の成長が大きかったと振り返る。

 困難を乗り越えるたびに強くなる。チームが一つになる。

 少年漫画の王道ストーリーを地でいくようなチームだった。そして、最後に訪れた最大の試練を経て、また一つチームは大きく成長した。

 公式インスタグラムにアップされた試合後のロッカールームの映像で、デニスHCは「この旅はまだ始まったばかり」と語った。3年ぶりにCSという舞台を経験し、悔しさを味わった“主人公”たち。その冒険は来シーズンへと続いていく。

(山田 智子 / Tomoko Yamada)


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山田 智子

愛知県名古屋市生まれ。公益財団法人日本サッカー協会に勤務し、2011 FIFA女子ワールドカップにも帯同。その後、フリーランスのスポーツライターに転身し、東海地方を中心に、サッカー、バスケットボール、フィギュアスケートなどを題材にしたインタビュー記事の執筆を行う。

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