大谷翔平、登板中のポケットに忘れ物を発見 二刀流ならではの珍事に「親近感ありすぎ」【二刀流の20連戦】
米大リーグのエンゼルス・大谷翔平投手は4月22日(日本時間23日)から始まった20連戦を終了。今日12日(同13日)は試合なしとなった。この期間、投打で圧巻の活躍を演じ、日米にインパクトをもたらした。編集部がその期間のさまざまな名珍場面を「二刀流の20連戦」としてピックアップ。新たな戦いに向け、その歩みを振り返る。今回は投手編。今季もリアル二刀流で出場するからこそのハプニングが生まれ、話題になった。
怒涛の20連戦を振り返る、今回は「投手編」
米大リーグのエンゼルス・大谷翔平投手は4月22日(日本時間23日)から始まった20連戦を終了。今日12日(同13日)は試合なしとなった。この期間、投打で圧巻の活躍を演じ、日米にインパクトをもたらした。編集部がその期間のさまざまな名珍場面を「二刀流の20連戦」としてピックアップ。新たな戦いに向け、その歩みを振り返る。今回は投手編。今季もリアル二刀流で出場するからこそのハプニングが生まれ、話題になった。
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○5月5日(同6日)敵地レッドソックス戦「ポケットの中にあった“忘れ物”」
リアル二刀流で戦う男ならではの“忘れ物”だった。「3番・投手兼DH」で出場した試合、好投を続ける2回2死からヒットを打たれるとマウンドを降りた。といっても降板ではない。ベンチ方向に歩いていくと、黒い手袋をベンチに渡した。出塁した際に使用する走塁用手袋がポケットに入れたままの様子。投打で100%プレーするから生まれた珍事に、米実況席も「何かわかりませんが、バッティンググローブ(実際には走塁用手袋)を取り忘れたようですね」と驚いた。
MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」公式ツイッターも「親近感ありすぎる瞬間」などと紹介。米ファンからは「リトルリーグ思い出した」「少年時代の思い出」「12歳が野球するみたいに大リーグでプレーしてる」と敬意を込めたコメントが相次いでいた。この日は7回無失点11奪三振の快投で今季3勝目、打っても4打数2安打1打点と投打で躍動した。ベーブ・ルースが100年以上前に活躍した二刀流の聖地フェンウェイパークでさまざまな記憶を残した1日になった。
○4月27日(同28日)本拠地ガーディアンズ戦「立ち上がりの乱調を救ったカーブ」
進化する投手・大谷を象徴する登板だった。今季キレの良かったスライダーが曲がらず、初回に先制2ランを浴びるなど、苦しい立ち上がり。このまま崩れるか。なおも2死一塁、7番レイエスに対し、スライダーとストレートでなんとか追い込むと、思い切り腕を振って投げた高めの変化球はホーム付近でブレーキがかかり、ストンと落ちた。予想外の球種に打者は手が出ず。見逃し三振に仕留め、初回を終わらせたのは79マイル(約127キロ)のカーブだった。
初回に25球を要したものの、傷口を広げず、以降の無失点投球とともに味方の援護につなげた。「ピッチングニンジャ」の愛称で知られる米投球分析家ロブ・フリードマン氏は、自身のツイッターで「ショウヘイ・オオタニ、見事な79マイルのカーブ」と評し、米ファンからも「エグいね」「芸術だ」「この男は文字通り何でもできる」の声が上がった。普段はカウント球で使うことが多い球種は今季決め球としても駆使。ピッチングの幅は着実に広がっている印象だ。
○5月11日(同12日)本拠地レイズ戦「打った打者も思い出に残った本塁打」
打たれてなお、ドラマがついてくる。大谷は2回2死、6番キアマイアーに投じたスプリットが抜け、甘く入った。真ん中付近を豪快にとらえられた打球は、振り返った視線の先で中堅右の観客席に着弾していた。試合後、打ったキアマイアーのコメントが印象的だった。「いつか孫にオオタニから本塁打を打ったと言えるよ」。守備の名手としてゴールドグラブ賞を3度受賞しているメジャー選手でも、大谷から打ったことは生涯における自慢になるのだという。
この日は6回1失点と力投したが、勝ち負けはつかず、4勝目はお預け。それでも、チームは20連戦を13勝7敗と大きく勝ち越して終えた。大谷はここまでの打撃成績が32試合、打率.258、6本塁打、21打点。投手成績が6登板、3勝2敗、防御率2.78となっている。13日(同14日)のオリオールズ戦からはダブルヘッダーを含め、6日間で敵地7連戦というハード日程。開幕投手を務め、初の2桁勝利&2桁本塁打の期待がかかる今季、ピッチングでもエンゼルスを牽引していく。
(THE ANSWER編集部)