「井上尚弥VSドネアに興味がある」 カシメロ剥奪で生まれた新たな対抗王者が対戦視野
ボクシングのWBOは3日(日本時間4日)、世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)の王座剥奪を発表した。暫定王座から正規王座に昇格したポール・バトラー(英国)は「ドネアとイノウエの試合の結果を興味を持って見るよ」とコメント。プロモート会社「プロベラム」が発表した。
正規王座に昇格したバトラー「カシメロは俺を酷く過小評価していた」
ボクシングのWBOは3日(日本時間4日)、世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)の王座剥奪を発表した。暫定王座から正規王座に昇格したポール・バトラー(英国)は「ドネアとイノウエの試合の結果を興味を持って見るよ」とコメント。プロモート会社「プロベラム」が発表した。
カシメロは先月22日(同23日)に英リバプールでバトラーとの5度目の防衛戦を予定していたが、英ボクシング管理委員会(BBBoC)の規定違反により中止に。代替開催された暫定王座決定戦で、バトラーが同級4位ジョナス・スルタン(フィリピン)に判定勝ちしていた。
カシメロの王座剥奪により、バトラーは空位となった正規王座に昇格した。プロベラムを通じ「世界バンタム級王者だと自分ではわかっていたけど、今朝WBOから正式に認められたのは素晴らしい気分だね」とコメント。「リバプールでジョナス・スルタンに勝った試合でキャリア最高のパフォーマンスをした。カシメロはそれを見て俺を酷く過小評価していたと気づいただろう」とベルト保持を誇示したようだ。
試合後、カシメロの母国識者からは試合をしていれば、カシメロが勝っていたとする主張もあった。バトラーは「もしカシメロと戦っていたとしても、人生最高の体のコンディションで最大の試合に臨んだ自分と対峙していれば、結果は同じだっただろう」と“勝利”を強調した。
バンタム級では、WBAスーパー&IBF王者・井上尚弥(大橋)とノニト・ドネア(フィリピン)が6月7日にさいたまスーパーアリーナで3団体統一戦を予定。新たな対抗王者となったバトラーは「WBOのベルトを手にした今、ボクシング最高の階級の一つで大きな試合をする準備はできている。そして、ドネアとイノウエの試合の結果を興味を持って見るよ」と4団体統一戦も視野に入れているようだ。
(THE ANSWER編集部)