カシメロ王座剥奪に陣営反論 “仕組まれた”と示唆「誰かの汚れた手が及んでいる」
ボクシングのWBOは3日(日本時間4日)、世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)の王座剥奪を発表した。しかし、カシメロ側は今回の裁定に「狂気の沙汰。完全なる茶番だ」と異議を唱えている。米専門メディア「ボクシングシーン.com」が報じた。
カシメロの王座剥奪に陣営が反論
ボクシングのWBOは3日(日本時間4日)、世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)の王座剥奪を発表した。しかし、カシメロ側は今回の裁定に「狂気の沙汰。完全なる茶番だ」と異議を唱えている。米専門メディア「ボクシングシーン.com」が報じた。
カシメロは先月22日(同23日)に英リバプールで同級1位ポール・バトラー(英国)との5度目の防衛戦を予定していたが、英ボクシング管理委員会(BBBoC)の規定違反により中止に。BBBoCは試合前の減量目的によるサウナ使用に関する厳格な規定を設けており、カシメロがYouTubeにサウナを利用している動画を公開して発覚した。
代替開催された暫定王座決定戦で、バトラーが同級4位ジョナス・スルタン(フィリピン)に判定勝ち。カシメロの王座剥奪で正規王座昇格も発表された。しかし、今回の裁定にカシメロの新マネージャー、イギス・クリマス氏が反論。同メディアによると、WBOの発表直後にツイッターで「これは狂気の沙汰で、完全なる茶番だ。これには誰かの汚れた手が及んでいるに違いない」と“仕組まれた”ことを示唆し、持論を続けたという。
「サウナの利用でタイトル剥奪のファイターなど前代未聞だ。これに関しては少し探らせてほしい。この出来事から何か胡散臭いのものが明らかになるかもしれない」
納得のいかない様子が報じられた一方、記事では違反行為をわざわざ陣営に収録させ、YouTubeで公開したカシメロの判断を疑問視。「愚かな選択でタイトルを犠牲に」と報じている。
カシメロは昨年8月にWBC王者ノニト・ドネア(フィリピン)と対戦予定だったが、ドーピング検査の拒否を示唆したことを引き金に、ドネアが試合をキャンセルした。同12月にはUAEでバトラーと指名試合で予定だったが、胃腸炎を理由に計量をキャンセル。試合は中止された末、今回の日程で再設定。1年間で3度目の試合消滅だった。
(THE ANSWER編集部)