日本記録保持者の登場にドキドキ 山縣亮太が小学生に陸上教室「楽しみましょう!」
陸上男子100メートル日本記録保持者の山縣亮太(セイコー)らが29日、織田記念国際会場のエディオンスタジアム広島で行われた陸上教室に参加した。小学生28人に体の使い方などを指導。右膝の手術明けで大会出場を見送った中、熱心に子どもたちと触れ合った。
陸上・山縣亮太ら陸上教室参加
陸上男子100メートル日本記録保持者の山縣亮太(セイコー)らが29日、織田記念国際会場のエディオンスタジアム広島で行われた陸上教室に参加した。小学生28人に体の使い方などを指導。右膝の手術明けで大会出場を見送った中、熱心に子どもたちと触れ合った。
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所属するセイコー主催の小学生対象イベント「セイコーわくわく陸上教室」が行われ、山縣は引退した福島千里さんや市川華菜さんらと参加。雨のため室内開催となったが、日本記録保持者の登場に子どもたちは目を輝かせた。山縣は冒頭に「おはようございます!」と元気よく挨拶。「今日は選手としてではなく、皆さんと楽しむために広島に来ました。皆さん、楽しみましょう!」とマイク越しで伝えた。
新型コロナウイルスの感染対策を講じながら、最初は福島さんの音頭で体を動かした。ジャンプをしながら手でグー、チョキ、パーを順番につくるなど、頭も一緒に使うトレーニング。山縣も失敗して苦笑いを浮かべながら一緒に取り組んだ。憧れの現役選手が手取り足取り指導すると、最初は緊張気味だった子どもたちにも笑顔が広がった。
質疑応答のコーナーでは、男の子から「好きな練習はありますか?」と問いかけ。山縣は「好きな練習は筋トレです。皆さんは若いからやらないと思うけど、僕はそれが好き。バランスボールを使ったり、細かいトレーニングが好きですね。今も毎日やっています」と答え、その場で実演した。続けて「食事はどうしていますか?」という質問には真摯にこう明かした。
「僕は今、一人暮らしをしているので自分で作っています。でも、何を食べてもいいわけではありません。栄養士さんにアドバイスをもらっています。冷蔵庫の中身を(写真で)見せて『どんなものを作れますか?』と聞きます。僕は料理が好きなのでやっています。将来、皆さんは料理男子になってください」
笑顔に包まれた会場。最後は記念撮影し、盛況だった。
昨年大会覇者の山縣は昨年秋に右の膝蓋腱炎(しつがいけんえん)を抱え、10月に手術を受けた。今大会は回復に専念するため、出場を見送り。「膝の回復は順調です」と明かしつつ、「(2024年の)パリ五輪を見据えてしっかり完全に治したい。練習、試合よりも、今は体の機能改善を含めて時間をかけたいと思っています」と復帰を見据えた。今年は7月にオレゴン世界陸上、9月にアジア大会(中国・杭州)が行われる。
(THE ANSWER編集部)