羽生結弦、世界選手権欠場なのに称賛 カナダ学生紙が掲載した理由「彼に恩義がある」
世界選手権欠場、なぜ記事を掲載したのか「思い出さずにはいられない」
「天と地と」は上杉謙信が主役のNHK大河ドラマを基にしたフリー演目。ヤオ記者は、羽生の献身性に最も感銘を受けたとし、「彼はフィギュアスケートを単なる競技としてだけでなく、芸術として捉えている」と持論を展開。「彼は得点を伸ばすために難しいジャンプを追加するのではない。むしろ、困難なテクニックの他にプログラム全体のバランスと優雅さの表現に努めている」と強調した。
羽生は怪我により、フランスで開催中の世界選手権を欠場。なぜ、同紙はあえてこのタイミングで記事を掲載したのか。想いを溢れさせた様子でつづられた。
「北京2022が幕を閉じ、私は先月に目撃した印象的な瞬間を思い出さずにはいられない。フィギュアスケートに最も魅了された」「その中でも私にとっては一人のスケーターが芸術と技術の両面で特に際立っていた。フィギュアスケートの化身だった。私だけでなく、フィギュアスケート界と国際オリンピック委員会は、ユヅル・ハニュウが競技にもたらした衝撃と変化に対して恩義がある」
羽生の高い芸術性に心奪われた様子のヤオ記者は、「彼のようなアスリートがもっと必要だ。我々は素晴らしい技術のためだけではなく、インスピレーションや人間の寛容さを見つけるために競技を見ているのだ」とつづっている。勝った、負けただけではない、羽生の魅力に心を掴まれたようだ。
(THE ANSWER編集部)