ロシアメディアが報じたウクライナ選手の言葉 国旗Tシャツの演技で「国民に希望を」
24日のフィギュアスケート・世界選手権(フランス・モンペリエ)男子ショートプログラム(SP)にて、20歳のイワン・シュムラトコ(ウクライナ)が母国の国旗付きTシャツで演技したことが注目を集めた。理由について、同選手は「今は他の色を受け入れがたいです」と明かしている。
フィギュアスケート世界選手権、ウクライナ選手が国旗付きTシャツで演技
24日のフィギュアスケート・世界選手権(フランス・モンペリエ)男子ショートプログラム(SP)にて、20歳のイワン・シュムラトコ(ウクライナ)が母国の国旗付きTシャツで演技したことが注目を集めた。理由について、同選手は「今は他の色を受け入れがたいです」と明かしている。
シュムラトコが祖国を想い、舞った。国旗の青と黄色を基調とし、背中には「UKRAINE」の文字が入った代表公式Tシャツを着用。競技用の衣装ではないが、関係なく熱演した。冒頭に3回転半ジャンプを決め、演技後は客席からスタンディングオベーション。73.99点の22位でフリー進出を決めた。
この様子をロシアメディア「championat.com」が報道。シュムラトコのコメントを掲載した。同選手は「今日、僕は自分のプログラムを全てのウクライナ国民とともに滑っていました。自分がウクライナ人であること、そして国際的な舞台で自分の国を代表していることを誇りに感じています」と説明。こう続けている。
「今、ウクライナにいる人たちはスポーツやフィギュアスケート、世界選手権について考えていません、彼らは生き抜くこと、自分や家族、国を守ることを考えています。人々が僕のことを誇りに感じられるよう、彼らに希望を与えるために全てやります。ウクライナのそばに立ち、僕たちを助けてくれている全ての人々に感謝しています。今は練習や準備の概念はなく、僕たちには別の価値感が表れています」
平和を願ったシュムラトコ。衣装ではなく、Tシャツだったことについて「今は他の色を受け入れがたいです。だから、胸の旗とともに自分の国の色で滑ることを決めました」と説明した。北京五輪は24位。世界選手権は3度目の出場だった。26日のフリーは日本時間午後7時18分に登場する。
(THE ANSWER編集部)