「カオリの戴冠式が始まった」 坂本花織、本人衝撃の80点超え首位発進に海外メディア称賛
フィギュアスケートの世界選手権(フランス・モンペリエ)は23日、女子ショートプログラム(SP)が行われ、坂本花織(シスメックス)が自己ベストを更新する80.32点で首位に立った。ロシア勢不在の大会で貫録を示した形となった北京五輪銅メダリストに対し、海外メディアも高い評価を与えている。
世界選手権女子SPで自己ベスト発進、得点表示で絶叫「……80!? 80!?」
フィギュアスケートの世界選手権(フランス・モンペリエ)は23日、女子ショートプログラム(SP)が行われ、坂本花織(シスメックス)が自己ベストを更新する80.32点で首位に立った。ロシア勢不在の大会で貫録を示した形となった北京五輪銅メダリストに対し、海外メディアも高い評価を与えている。
坂本は冒頭の2回転アクセルを着氷、続く3回転ルッツを決めた。中盤もダイナミックなステップで魅了し、会場から拍手が沸き起こった。後半のフリップ―トウループの連続3回転も成功。ノーミスの演技を披露した。キスアンドクライで自身初の80点超えの得点が表示されると「ええーー!!!」と絶叫。「……80!? 80!?」と繰り返し、本人が一番衝撃を受けた様子だった。
75.00点で2位のルナ・ヘンドリクス(ベルギー)以下に5点以上の差をつけ、首位発進。ツイッター上では海外メディアも称賛している。海外フィギュアスケート専門サイト「ゴールデン・スケート」公式ツイッターは「素晴らしい3回転フリップ―3回転トウループ! 最高のパフォーマンスだった!」と評価した。
ルーマニアのフロレンティナ・トーン記者が展開するスケート専門メディア「インサイド・スケーティング」公式ツイッターも「カオリ・サカモトの卓越したSP。この鳥肌の立つプログラムにモンペリエの観客は夢中だった。彼女は美しく、印象的なスケーティングだった」と称賛。海外フィギュアスケート専門サイト「エニシング・ゴーズ」公式ツイッターは「カオリは私たちをシビれさせ続ける。計り知れないほどの才能だ」と記した。
米名物フィギュア記者ジャッキー・ウォン氏も「今日、誰もこのスコアに追いつくことはない。カオリ・サカモトの戴冠式が始まった」とツイート。北京五輪で表彰台独占が有力視されたロシア勢の牙城を唯一崩し、銅メダルを獲得していた坂本。ロシア勢不在の大会でNo.1の座を他の誰にも渡すわけにはいかない。
(THE ANSWER編集部)