7位新谷仁美、今後マラソンは「ない」 コーチと相談へ、世界陸上はトラックに照準
東京マラソンは6日、東京都庁~東京駅前行幸通りの42.195キロで行われ、13年ぶりマラソン挑戦の新谷仁美(積水化学)が2時間21分17秒の7位だった。7月の世界選手権(米国)、24年パリ五輪選考会として23年秋に開催されるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の選考会を兼ねる今レース。東京五輪8位入賞の一山麻緒(ワコール)は2時間21分2秒で日本人トップの6位だった。
東京マラソン
東京マラソンは6日、東京都庁~東京駅前行幸通りの42.195キロで行われ、13年ぶりマラソン挑戦の新谷仁美(積水化学)が2時間21分17秒の7位だった。7月の世界選手権(米国)、24年パリ五輪選考会として23年秋に開催されるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の選考会を兼ねる今レース。東京五輪8位入賞の一山麻緒(ワコール)は2時間21分2秒で日本人トップの6位だった。
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スタート地点は快晴、気温7.8度、湿度22%の中で選手たちは一斉にスタートした。海外招待選手たちが先頭集団を走り、新谷と一山は日本人トップの6位集団。16分18秒の日本記録を上回るペースで5キロ地点を通過した。15キロは49分17秒。25キロは日本新ペースの1時間22分24秒だった。
徐々に日本新ペースからは離され、35キロ地点は1時間56分6秒。2人は終盤まで日本人トップ争いを繰り広げた。終盤は一山に引き離された新谷は日本人2番手の7位でフィニッシュ。レース後は一山と抱き合い、健闘を称え合った。
34歳の1万メートル、ハーフマラソン日本記録保持者はレース後に「二度と走りたくない。何が楽しいのか本当にわからなくて(笑)。マラソンはもうやりたくありません、もう嫌!(笑)」と“新谷節”全開。「結果は残念なものになってしまったけど、本当に支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを持つことができた。改めてお礼を言いたいと思いました」と感謝した。
レース2日前の会見では、モチベーション発掘へ「(レース中に)新しい“恋人”を見つけられるようにしたい」と独特な表現で宣言していたが、この日は「恋人はいなかったです(笑)。ワハハハ。また新しい恋人を探しに旅に出ようと思います」と豪快な笑顔。今後についてトラックで世界陸上を目指すことを明かした。
「すぐに夏に世界陸上があるのでそっちに照準を合わせる。(トラック種目の)派遣タイムを切っていないので、そこを目標に頑張っていきたい。ただ、マラソンは嫌です、本当に。生きることに必要ないと思ったんで(笑)。走ること自体生きることに必要ないと思います。必要だとすると、遅刻の時だけ走っていけば十分です。それ以外は必要ありません。
本当に。5000メートルにしても1万メートルにしても、今年の世界陸上の派遣標準を切っていない。5月のトラック(代表選考会)に向けてまた頑張りたい。(マラソンは?)『ない』とわかった。コーチと話し合っていきたい」
マラソンは今回限りであることに含みを持たせた。2007年東京マラソンで初マラソン初優勝。09年名古屋国際女子を自己ベスト2時間30分58秒で走って以来、13年ぶり4度目のマラソンだった。日本記録を持つ1万メートルで出場した東京五輪は21位だった。
(THE ANSWER編集部)