フィギュア年齢制限引き上げ案、影響の大きいロシア重鎮コーチ主張「問題ですらない」
フィギュアスケートの年齢制限引き上げについて、影響が懸念されるロシアの重鎮コーチが持論を展開した。特に女子フィギュア界ではトップ層が低年齢化し、度々議論されている問題。ロシアメディアがコーチの言葉を伝えている。
トップ層の低年齢化で度々議論、タラソワ氏は意に介さず
フィギュアスケートの年齢制限引き上げについて、影響が懸念されるロシアの重鎮コーチが持論を展開した。特に女子フィギュア界ではトップ層が低年齢化し、度々議論されている問題。ロシアメディアがコーチの言葉を伝えている。
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女子シングルは17歳アンナ・シェルバコワが金メダルを獲得した一方、V大本命だった15歳カミラ・ワリエワ(ともにROC)はショートプログラム(SP)1位から4位にまさかの転落となった。ワリエワのドーピング騒動が巻き起こったが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は15歳という年齢が保護対象であることなどを理由に個人戦出場を認める決定を下していた。
若くして五輪に出場したことが相まって年齢制限案が再燃。国際スケート連盟(ISU)はシニア大会に参加できる年齢について、現行の15歳から17歳にする案を6月の総会に諮る方針を示した。
ロシアメディア「Betonmobile.ru」は母国の有名コーチ、タチアナ・タラソワ氏のコメントを紹介。同メディアの記者との会話を交え「予想されるフィギュアスケートの年齢制限の引き上げと、3月の世界選手権でのトゥトベリーゼ氏の教え子たちの見通しについてしばらく論じた」と伝えた。
シェルバコワのほか、銀メダルのアレクサンドラ・トルソワも17歳。ワリエワを含むROC勢はいずれもエテリ・トゥトベリーゼ氏の門下生だ。若い年齢で活躍しても、その後に伸び悩み、長く競技を続けられない指導方針が問題視されることも。それでも、年齢制限が引き上げられても問題ないとタラソワ氏は言う。
「もし年齢制限の引き上げがあっても、彼女(トゥトベリーゼ氏)が、この先我々の国のためにチャンピオンを育てるか、ですか? もちろんです。言うまでもないです。何の疑問もありません。エテリ・トゥトベリーゼ氏はとても豊かな経験を持った素晴らしいエキスパートで、彼女にとってこれは問題ですらありません。この先も彼女は我々のためにチャンピオンを育てるでしょう」