川内優輝、大逃げ、失速からの大逆転V 米実況アナも嘲笑のち大興奮「信じられない」
優勝会見では米記者から質問が殺到、「普段の仕事は?」「カラオケの得意曲は?」
迎えた終盤。優勝争い常連のアフリカ勢が悪条件に体力を奪われ、次々とトップ争いから脱落する一方、川内は40キロをすぎた辺りから再び力強さを増した。30キロ付近から独走していた昨年の優勝者ジョフリー・キルイ(ケニア)との差を縮め、市街地に入ったところで一気に追い抜いた。
最大1分23秒あった差をひっくり返す大逆転劇。これには最初懐疑的だった同局のアナウンサーも大興奮。「全く信じられない。川内がすごいことをやってのけた」と絶叫。ゴールを駆け抜けた川内は勝利を確信すると、喜びを爆発させた。
誰もが信じがたいレース運びで優勝をさらった日本人ランナーに米記者たちも興味津々だ。優勝記者会見では「昨年12度マラソンを走っているが、どうしてそんなにレースに出るのか」「市民ランナーということだが、普段の仕事内容は」「カラオケの得意な曲は」などと矢継ぎ早に質問が飛んだ。
女子でもデジリー・リンデンが米国女子として33年ぶりの優勝を果たすなど、男女ともに波乱のレースを象徴する結果に。悪天候の影響でタイムは平凡だったが、中継時間の多くで画面に登場するなど日本の「最強の市民ランナー」が伝統レースの話題をさらった。
(THE ANSWER編集部)