“復活のキーマン”は元NBA選手B・ジョンソン B1富山、リーグ終盤戦で逆襲の予感
浜口HCも手応え、スミスとの連係も「機能するようになった」
富山は1月に入って、マブンガが先発から外れる試合が多くなっている。浜口HCは内情をこう打ち明ける。
「本当は休ませたいんですけど、彼は勝ちたいプレーヤーなので……。2月は1か月くらい休みがあるので、その時に(回復させたい)」
マブンガは1月の8試合のうち、7試合がベンチスタートだった。ベストとは程遠い状況でも20分以上コートに立ち、二桁得点を記録する彼はやはり別格のプレーヤーだ。ただ、それでも本来のプレーではない。1月の5勝3敗という戦績は、ジョンソンの活躍があって掴み取った結果だ。
またジョンソンの加入でマブンガ、スミスに無理をさせる必要がなくなった。広島との2試合では出場時間が30分を超える選手が1人もいなかった。
パワフルなスミスと、アクティブなジョンソン――。富山は対照的なインサイドプレーヤーを揃え、しかも融合した状態で後半戦に入ろうとしている。
浜口HCは彼らの連係について、こう語っていた。
「ジョシュア(・スミス)はインサイドのパワープレーでねじ込むことができます。ブライス(・ジョンソン)はピック&ロールからダイブできて、あとパスが上手な選手です。今まではなかなか使い分けられず、ジョシュとブライスを一緒にコートに立たせた時もチームが機能していませんでした。だけど今は2人が同時に出ても、チームとして機能するようになった。そこは非常に大きいと思います」
(大島 和人 / Kazuto Oshima)