なでしこ、アジア杯準々決勝はタイと激突 相手監督は日本人、勝てばW杯出場権
インドで開催されている2022 AFC女子アジアカップで、首位でグループリーグ突破を果たしたサッカー女子日本代表が、30日にワールドカップ(W杯)出場権を懸けてタイとの準々決勝を迎える。
いよいよノックアウトステージ突入、守備力のあるタイにどう攻撃を仕掛けるか
インドで開催されている2022 AFC女子アジアカップで、首位でグループリーグ突破を果たしたサッカー女子日本代表が、30日にワールドカップ(W杯)出場権を懸けてタイとの準々決勝を迎える。
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開幕2連勝ですでにグループリーグ突破を決めていたなでしこジャパンは、第3戦でグループ強豪の韓国と対戦した。引き分け以上で首位通過となる優位な状況下で、開始直後に植木理子が味方のクリアボールをそのまま持ち込んで先制するも、85分にはセットプレーから失点。1-1と引き分けたが、得失点差でグループ首位が確定。準々決勝ではグループBで3位となったタイと対戦することが決まった。
この試合で初めて守勢に回る時間帯があったなでしこジャパン。前半は日本が押し込んでいたため、警戒していたチ・ソヨンが前に出てくることはなかったが、後半になると徐々にチ・ソヨンにボールが集まり出す。それでもセンターバックの南萌華、熊谷紗希を中心にしっかりと対応できており、見る限りは問題ないだろう。むしろ攻撃面において連携部分に物足りなさが残るが、試合を重ねるごとに解消できるものであり、何よりベンチに復帰した岩渕真奈の躍動を早くピッチで見たいものだ。
一方、タイは2015年にカナダで開催されたW杯で初出場を飾ると、続く2019年にフランスで行われた前回大会でも出場権を獲得しており、今、勢いのあるチームである。グループリーグ第3戦ではオーストラリアに1-2と敗戦。オーストラリアがメンバーを大きく変えてはきたものの、グループリーグ3試合で24得点を挙げている強豪を相手に2失点に抑えたことは、評価できるポイント。高さもパワーもあるオーストラリアに対して体を投げ出して守備をするなど、簡単にゴールを割らせてくれる相手ではなさそうだ。
また、日本サッカー協会のアジア貢献事業の一環として、昨年1月から日本人の岡本三代さんがタイの監督を務めている。なでしこジャパンの情報はしっかりと入っているだけに、気をつけたいところだ。
今大会は、来年に控える女子W杯の出場権を懸けた戦いでもある。次戦のタイに勝利すれば、なでしこジャパンは1991年のW杯中国大会から続く連続出場を更新する。アジアでの大会3連覇を前に、まずはしっかりとW杯出場権を獲得したい。いよいよ負けたら終わりの決勝トーナメントに突入する。タイとの準々決勝は、日本時間30日17時にキックオフを迎える。
(THE ANSWER編集部)