住友生命とスポンサー契約、活躍で増える寄付金プロジェクトも発表

　国内女子ゴルフツアー4勝の21歳・西村優菜（スターツ）が、住友生命保険相互会社とスポンサー契約を結び、27日、東京・住友生命「Vitality」プラザ 銀座Flagship店からのオンライン配信発表会に登場した。

　住友生命カラーの白と赤のウェアを着こなした西村は、同社の高田幸徳社長と笑顔で会見。「この度、住友生命様にスポンサー契約をしていただき、感謝しています。私は5歳でゴルフに出会い、いろんな方々に支えられてプロゴルファーになりました。今後もその感謝を込めて、前向きな気持ちで、元気、笑顔、感動、夢や勇気を与えられる選手なりたいです」などとあいさつした。

　西村は、アマチュア時代からナショナルチームの一員として活躍し、19年のプロテストで一発合格。プロ初シーズンとなった昨季の20-21年統合シーズンでは、メジャー大会を含む通算4勝を飾った。賞金ランキングは5位。古江彩佳らと同じく「プラチナ世代」を代表する選手で、同社との契約は、昨年9月に開催された「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」の最終ラウンド(R)で、西村が5打差を逆転して優勝したことがきっかけだった。高田社長は「力強さや勝負強さ、逆境に負けない精神力に感銘を受けました」と説明。西村も「強い気持ちが優勝の要因でした」と振り返った。

　その上で、同社は西村がジュニアゴルファーの育成に関心を抱いていることに注目。「ともにゴルフを通じた社会貢献を」と呼び掛けたといい、会見では「西村優菜 Birdie Donation for Future Supported by 住友生命」と題したプロジェクトが発表された。

　同プロジェクトは、シーズン中に西村のバーディー数、イーグル数、ホールインワン数、ツアー優勝数に応じて、同社と西村が一定の金額を貯め、ツアー終了後、ジュニアゴルファーへのクラブ寄贈、環境保全団体に寄付するといった取り組み。文字通り、鍵は西村の活躍になるが、「新しいモチベーションになります。自分が頑張る分だけ、人の役に立てるというのはすごくうれしい。今年もガンガンバーディーを狙います」と声を弾ませた。

　オフに入ってからは、昨季中に5キロ減った体重を戻し、体力作り、思い切って振れるスイング作りに取り組み、2月からは合宿でラウンド練習を重ねるという。課題の1つにあるのは、飛距離アップで「5ヤードから10ヤードは目指したい」。その上で、「今年を挑戦の年にしたい」と明かし、海外メジャー出場を目標にすると宣言した。

　そして、米女子ツアーへの挑戦にも言及。同期の古江は今季からに同ツアーに参戦し、27日（現地時間）から自身初戦のゲインブリッジLPGA at ボカ・リオ第1Rで25位タイにつけているが、西村は「古江さんには本当に頑張ってほしいですし、私も将来的には考えています」と話した。そのために、「今は日本でしっかり下積みします。飛距離を伸ばし、リカバリー率を上げたいです。そして、100ヤード以内のショットも精度を高めたい」と前を見据えた。