ジョコビッチ、再び入国ビザ取り消し 豪移民相の決断を米報道「追放が最優先事項」
男子テニス世界ランキング1位・ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は4大大会・全豪オープン出場のためにオーストラリア入りしていたが、この度入国ビザが再び取り消されたと米紙「ニューヨーク・タイムズ」が報じた。
全豪オープン出場は不透明な状況に
男子テニス世界ランキング1位・ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は4大大会・全豪オープン出場のためにオーストラリア入りしていたが、この度入国ビザが再び取り消されたと米紙「ニューヨーク・タイムズ」が報じた。
同紙は「ノバク・ジョコビッチ、再び豪州でビザを取り消される」との見出しで記事を掲載。「ジョコビッチがコロナのワクチン接種を拒否したことに関する目まぐるしい騒動に、新しいページが加わってしまった」と記している。
同紙によると「ホーク移民相は記録に虚偽がある場合や、ビザを与えられる者によって健康や安全に影響を及ぼすと判断した場合はビザを取り消すことができる。オーストラリアがコロナによって最悪な状態になっている最中にホーク氏は決定を下した」と、オーストラリアのホーク移民相の決断を伝えている。
また「ジョコビッチの2度目のビザ取り消しによって、モリソン政権は国際的な批判を受けるリスクを背負ってでも、彼を追放することが最優先事項であることを示した形となった」とも記している。
ジョコビッチを巡っては、今月5日に新型コロナウイルスのワクチン接種免除に関する書類に不備があったことで入国を拒否されたが、その後にオーストラリアの裁判所がジョコビッチの入国を認めるべきという判断を下した。しかし入国の際、ビザの申請書類で「渡航前14日間で旅行をしたか」との項目に「NO」で回答していたにも関わらず、昨年末にセルビアからスペインへ移動していたことなどが海外メディアに報じられていた。
ジョコビッチは海外メディアの報道を受け、代理人が誤った箇所にチェックを入れたことなどをインスタグラムで説明。「ミスを心から謝罪する。これは人間によるミスであり、もちろん意図したものではない。我々は国際的なパンデミックという、困難な時代に生きており、このようなミスは時に起こりうる」などとも釈明していた。
釈明は実らず、この度2度目の入国ビザ取り消しとなった模様。17日から開幕する全豪オープンで、ジョコビッチは4連覇がかかっていたが、出場は不透明な状況となった。
(THE ANSWER編集部)