なでしこジャパン、W杯切符死守へ アジア杯20日開幕、熊谷紗希「それが一番の目的」
熊谷が“チーム力”に言及「ぶつかり合いは練習からやっていかないといけない」
そしてもう一つ、“チーム力”についても言及した。
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「チームとしてお互いに要求し合わないと積み重なるものも積み重ならないと思うので、時間がない中ですが、練習の中でも左右前後の選手同士のコミュニケーションや距離感は監督やコーチから言われることもありますが、ピッチで戦う選手自身が納得できるルールを持たないといけないと思うので、そういった意味でもぶつかり合いは練習からやっていかないといけないと思う。経験のある選手たち、自分自身も言えることは言っていきたいし、全体的にそういった話し合いを促したいと思っています」
今大会の開催地は、乾季のインド。真冬の日本とは気候面で異なる。「そういったところにいち早く慣れること、そして先制点の重要性は大きくなる」とポイントを挙げた。
「チームとして先制点を積極的に狙いに行く中で、時間帯やゲームコントロールは必要になってくるので、共有しながらピッチの中で経験のある選手たちが感じて、みんなに伝えられるようにしていきたい」
長く海外でプレーしてきた高い経験則からか、120試合出場と現代表の中で誰よりも多く日の丸を背負っているからか、熊谷が発する言葉は強い責任感を感じさせた。
「プレーで引っ張る、行動で引っ張る、いろいろな引っ張り方があると思いますが、とにかく自分自身のプレーに集中する。責任を持った自分のプレーによって引っ張る形になると思うので、自分のやるべきこと、役割や責任にフォーカスして、集中する中でチームを引っ張ることができればと思います」
そのために大切なことは何か。熊谷はこう答えた。
「後ろから安定したビルドアップと、自分自身が球際の戦いに自信を持っているので、積極的に前にチャレンジしたりするところを見せて、ボールを奪取できるところが自分の良さだと思うので、守備でいい流れを作れるようにしていきたい」
もう一度、世界の頂点に立つために。まずは来年、オーストラリアとニュージランドで共同開催されるW杯出場権の獲得を目指したい。