なでしこジャパン、W杯切符死守へ アジア杯20日開幕、熊谷紗希「それが一番の目的」
インドで20日から開催される2022AFC女子アジアカップに臨むサッカー女子日本代表の熊谷紗希が13日、オンラインで行われた囲み取材で「ワールドカップの出場権を獲得することが一番大きな目的」と語った。
相手がアジアでも世界でも関係ない、チームコンセプトはボールを“奪う”こと
インドで20日から開催される2022AFC女子アジアカップに臨むサッカー女子日本代表の熊谷紗希が13日、オンラインで行われた囲み取材で「ワールドカップの出場権を獲得することが一番大きな目的」と語った。
現在、なでしこジャパンはアジアカップに向けて国内で合宿を行っている。「チームとして良い雰囲気で練習ができている」と感じている熊谷は、「ここから大会に入るので、チームとしてやらないといけないこともそうだけど、個々のコンディションについても大会を通して6試合戦える体を作っていかないといけない」と語った。
アジアカップでは現在連覇中のなでしこジャパン。3連覇の期待もかかるが、何より「W杯の出場権を取ることが一番大きな目的であり、W杯予選突破にフォーカスしたい」と語り、「その中でも、一つの大会なので3連覇に向けてもやっていきたい」と意気込んだ。
ミャンマー、ベトナム、そして韓国と同じグループCに入ったなでしこジャパン。熊谷自身は「久しぶりのアジアの大会で、正直どこのチームの情報もまだ持っていない」と明かした。これからスカウティングの情報を得て、大会に臨むことになるようだ。
海外に渡り10年になる熊谷にとって、アジアでの戦いで気をつけていることは何かあるのだろうか。「個人的にアジアだからとか、ヨーロッパだからとかでプレー自体を変えることはない」としながらも、「どちらかというとアジアのチームは自分たちと同じようなスタイルがオーストラリアを除いて多いと思うので、守備面でいつもよりはダイナミックに来ないだろうと思うので、相手の攻撃の対応には気をつけるべきところだと思っている」と対応策を明かした。
昨年夏の東京五輪後に、新たに発足した池田太体制のもと、昨年11月になでしこジャパンはオランダ遠征を行った。アイスランド代表とオランダ代表と対戦し、1分け1敗。厳しい現実を受け「言葉で示すことは簡単ではない」としたうえで、熊谷は「球際での戦いやボールに(体を)一歩寄せるところは自分自身も感じたし、監督も指摘している」と課題を口にした。
「チームのコンセプトというか、大きな目標を掲げている“奪う”というところにシフトしていかないと、アジアだけでなく、世界で戦えないと思う。今も練習で取り入れてくれているので、意識の段階から実戦で使えるようにアジアの大会でもやっていかないといけないと思います」