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安楽死のスノーフォールを惜別 16馬身差V導いた名騎手「あんな勝利はもうないだろう」

昨年6月の海外競馬、G1英オークス(芝2410メートル)でレース史上最大着差となる16馬身差の圧勝を記録した日本生まれのディープインパクト産駒スノーフォール(牝4、A.オブライエン)が11日、安楽死したと英専門紙「レーシングポスト」が報じた。同レースで手綱を取ったランフランコ・デットーリ騎手は「彼女ほど楽な馬はいなかった」などと惜別のコメントを送っている。

昨年の英オークスを制覇したスノーフォールとデットーリ騎手【写真:Getty Images】
昨年の英オークスを制覇したスノーフォールとデットーリ騎手【写真:Getty Images】

英オークス制したデットーリが賛辞「ただただ素晴らしかった」

 昨年6月の海外競馬、G1英オークス(芝2410メートル)でレース史上最大着差となる16馬身差の圧勝を記録した日本生まれのディープインパクト産駒スノーフォール(牝4、A.オブライエン)が11日、安楽死したと英専門紙「レーシングポスト」が報じた。同レースで手綱を取ったランフランコ・デットーリ騎手は「彼女ほど楽な馬はいなかった」などと惜別のコメントを送っている。

 圧巻の快挙だった。14頭立てで3歳牝馬最強を争うレース。中団でしっかりと折り合ったスノーフォールは直線を向くと、鞍上のデットーリは抜群の手応えのまま先団を飲み込んだ。満を持してムチが入ると鋭く反応。あっという間に先頭に立ち、後続をぐんぐん突き放してゴール。なんと、16馬身差の勝利だった。

「レーシングポスト」はスノーフォールの安楽死を伝えた記事の中で、デットーリのコメントも紹介。英オークス後の言葉を繰り返すように「21頭の英クラシック王者に乗ってきたけど、オークスでの彼女ほど楽だったことはない。信じられなかった。彼女はピークにあり、ただただ素晴らしかった。熱いナイフでバターを切るかのように駆け抜けたんだ」と振り返っていた。

 数々の大レースを制してきた世界的名手デットーリ。スノーフォールは名馬の中でも印象に残る存在だったようで、「今日、あんなパフォーマンスを見ることは二度とないと思う。人生であんな風にクラシックで勝利することももうないだろうね。これはみんなにとってとても悲しいこと。冥福を祈ります」と賛辞を送り、別れを惜しんでいた。

(THE ANSWER編集部)

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