早大アメフト部出身でNPB目指す150km右腕 異色の23歳・吉村優が独立リーグ徳島入り
野球の独立リーグ・四国アイランドリーグの徳島は10日、早大大学院1年生の150キロ右腕・吉村優投手の入団を発表した。
早実野球部2年夏に甲子園、早大3年で甲子園ボウルに出場
野球の独立リーグ・四国アイランドリーグの徳島は10日、早大大学院1年生の150キロ右腕・吉村優投手の入団を発表した。
吉村は早実2年夏に1年後輩の清宮幸太郎(現日本ハム)らとともに控え投手で甲子園4強入り。3年夏はエースを務めた。早大進学後は野球部ではなくアメフト部に入部。司令塔のクォーターバック(QB)を務め、3年冬に出場した甲子園ボウルでタッチダウンを決めた。以降、「本気ってこういうことなんだと学んだ4年間。この経験を持って野球に戻ったら、もっと上のステージに行けるんじゃないか」と野球に復帰した。
クラブチーム「REVENGE99」に加入し、高校時代に134キロだった最速は復帰1年目で150キロに到達。一方で、基幹理工学部情報理工学科に在籍した理系右腕は卒業後、早大大学院に進学した。徳島入団後もオンラインで授業を受けるという。目標は、今秋のドラフト指名。2つの「甲子園」を経験し、アメフト出身でNPBを目指す異色の23歳。NPB活躍選手を多く輩出しているインディゴソックスで、チャレンジを続ける。
■吉村 優 / Yu Yoshimura
1998年11月10日生まれ、東京・八王子市出身。私立国立学園小4年から「つくしシャークス」で野球を始める。早実中の2年生で投手として都大会準優勝。早実高では2年夏に甲子園4強、エースを務めた3年夏は西東京大会8強。早大はアメフト部に所属し、2、3年生で甲子園ボウルに出場。無類の本好き。アメフト部時代の挫折を支えたのはナポレオン・ヒル「思考は現実化する」。「毎週月曜は1時間、本屋にこもって気になった新刊をチェックします」。178センチ、83キロ。右投右打。ツイッター「@yuyoshimura2」。
(THE ANSWER編集部)