大一番で驚異のシュート成功率「100%」 大阪エヴェッサを救った大学3年生は何者か
偶然の作用もあった高島と大阪エヴェッサの出会い
高島とエヴェッサの巡り会いには、偶然の作用もあった。昨年の彼はコロナ禍で大阪への帰省を強いられ、バスケのできる環境を探していた。大東文化大の先輩である竹野明倫アシスタントコーチの紹介もありチームへの合流が認められたものの、当初は純粋な練習参加だったという。そこから評価を上げて特別指定選手となり、シーズン終盤は完全に戦力としてカウントされていた。
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彼はU-18日本代表の経験を持ち、決して“無印”だったわけではない。とはいえ大学のトップレベルでも、B1の強度や戦術に苦しむ選手は珍しくない。高島のブレイクはサプライズと言っていい。
もちろんクリスマスの23得点、シュート成功率100%という数字が毎試合続くはずはない。しかしそれを抜きにしても思い切り良くシュートを打つ姿勢、藤井祐眞や篠山竜青にしっかりついていく足と粘りは素晴らしかった。高島はこの冬の活躍と成長が楽しみなプレーヤーだ。
(大島 和人 / Kazuto Oshima)