中国で超危険な反則技受けた日本人ボクサー 「許しがたい」も現地ファンへの愛は不変
ボクシングの元WBO世界フライ級王者・木村翔が、危険な“反則技”を受けた中国でのエキシビションマッチの経緯を説明した。所属する花形ジムの公式ホームページに文書を公開。相手に抱え上げられ、頭からキャンバスに叩きつけられるという蛮行の“被害者”となったが、「ご心配、ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした」ともつづられている。
元WBO世界フライ級王者・木村翔が文書で説明「ご心配、申し訳ない」
ボクシングの元WBO世界フライ級王者・木村翔が、危険な“反則技”を受けた中国でのエキシビションマッチの経緯を説明した。所属する花形ジムの公式ホームページに文書を公開。相手に抱え上げられ、頭からキャンバスに叩きつけられるという蛮行の“被害者”となったが、「ご心配、ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした」ともつづられている。
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今月18日、中国・武漢の格闘技イベントでキックボクサーの玄武(中国)と対戦。2回、クリンチするような形となった玄武が、右足をかけるようにして木村を押し倒した。立ち上がり、再び対峙した次の瞬間だ。なんと玄武は木村の下半身に抱き着いてそのまま持ち上げると、頭からキャンバスに思い切り叩きつけたのだ。プロレスだったとしても危険な行為。すぐさま陣営が駆け寄り、試合を中止させていた。
信じられない攻撃を受けた木村は一度は立ち上がったものの、再びキャンバスに横になっていた。イベント後、木村は自身のツイッターを更新。「中国でのエキシビジョンご心配おかけしました 幸い怪我もなく、身体に異常はありません」と無事を報告。さらに「ただ世界中どんな国でも悪い人もいれば、いい人もいる 誠実な人もいれば、ずるい人もいる この件で中国人を嫌いにならないで欲しい」ともつづっていた。
中国のユーザーからも「深くお詫びします」「ごめんなさい。私も気分を害している」などとコメントが書き込まれていたが、この度公開された文書は「ファンの方々、ボクシング関係者の方々にご心配、ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした」と謝罪から始まっている。
2017年、中国のスターだったゾウ・シミンからWBO世界フライ級のベルトを奪取した木村。今回の中国への入国については「ボクシングトレーニングのみに専念環境下に自らを置く目的」「このスパーリングマッチを行うためではなく、『なんとしても、もう一度世界のベルトを巻く』、そのための渡航でした」と説明した。
国際ボクシングルールに基づいたスパーリングマッチを提案されて許諾したが、玄武からは信じられない行為を受けたという。木村は「今回の玄武選手の反則行為は許しがたい事です。しかし、ゾウ・シミン戦以降、日本人である私に対して、私のことを知り、そして、応援してくれる中国にいる多くの方々を愛する気持ちは変わりません」とつづり、「ボクシング関係、ファンの皆様など多くの方々にご心配、ご迷惑をおかけした事を心よりお詫び申し上げます」と再度謝罪を記していた。
(THE ANSWER編集部)