羽生結弦、全日本6度目V! 史上初の4回転半は両足着氷も圧巻322.36点、北京五輪も当確
フィギュアスケートの北京五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権は26日、さいたまスーパーアリーナで男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(ANA)が合計322.36点で優勝。3大会連続の五輪出場を当確させた。誰も決めたことがない世界史上初の大技・4回転アクセル(4回転半)に挑み、両足ながら着氷。全日本選手権は2大会連続6度目の優勝となった。宇野昌磨(トヨタ自動車)が2位、18歳の鍵山優真(オリエンタルバイオ・星槎)が3位。
前人未踏の4回転半に両足着氷…今季初戦で圧巻の演技
フィギュアスケートの北京五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権は26日、さいたまスーパーアリーナで男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(ANA)が合計322.36点で優勝。3大会連続の五輪出場を当確させた。誰も決めたことがない世界史上初の大技・4回転アクセル(4回転半)に挑み、両足ながら着氷。全日本選手権は2大会連続6度目の優勝となった。宇野昌磨(トヨタ自動車)が2位、18歳の鍵山優真(オリエンタルバイオ・星槎)が3位。
大トリで登場し、プログラム「天と地と」を演じた羽生。冒頭、前人未踏の大技・4回転半に挑戦。高さのある跳躍を見せ、両足ではありながらも着氷した。判定はダウングレードとなったが、その後はジャンプを全て決める圧巻の演技。フィニッシュを決め、観客のスタンディングオベーションを浴びた。
24日のSPでは「序奏とロンド・カプリチオーソ」の美しい調べとともに、圧倒的な強さと美しさを表現した。4月の世界国別対抗戦以来、約8か月ぶりの実戦だったにも関わらず、111.31点を記録。非公式ながら今季の世界最高得点を上回り、首位発進を決めていた。
五輪は2014年ソチ、18年平昌で66年ぶりとなる連覇を達成。20年2月の四大陸選手権で優勝し、主要国際大会6つをすべて制す「スーパースラム」の快挙を成し遂げた。今年は右足首の故障のためGPシリーズ2試合を欠場したが、今季初戦となった全日本の舞台で貫禄を見せつけた。
北京五輪代表の3名は、全日本選手権の優勝者が最優先で選ばれるため、羽生は3大会連続となる五輪切符を掴んだ。仮に3大会連続金メダルとなれば、男子シングルで20年アントワープ大会から3連覇のギリス・グラフストローム、女子シングルで28年サンモリッツ大会からV3達成のソニア・へニー以来3人目。男子では94年ぶりとなる。
(THE ANSWER編集部)