全英OP銀トリオで決着 再春館製薬所が初代女王 山口茜「楽しんでやれた」
過密日程もあえてベストメンバー編成…廣田「自分たちの力出せば絶対負けないと」
過密日程による疲労を考慮するか、タイトルを重視するか、観衆や応援団の期待に応えるか。オーダー編成は、チームの悩みどころだ。あえてベストオーダーを組んで勝ち切った再春館製薬所の優勝は、見事だった。廣田は「遠征から帰って来て、昨日(準決勝)も長い試合をして疲れはあったけど、自分たちの力を出せば絶対に負けないと思ってコートに入ったし、エースとしての役割を果たさなければいけないという気持ちがあったので、長いラリーでも我慢して、最後は集中力を上げて勝てたので良かった」と責任を果たした安堵感を吐露した。まだ時差ボケは解消しておらず、動きのキレも6~7割程度というが、エースの仕事をやり切った。
3選手は今後、日本A代表のメンバーとしてアジア選手権や国別対抗戦のトマス・ユーバー杯に向けた調整に入る。今季は夏にアジア大会もあるため、BWFワールドツアー以外の国際試合が多い。福島は「東京五輪という目標に向けてですが、今年は大会の数が多いので、ケガをしないことを第一に考えて、コンディション作りをしっかりとして、一試合一試合を2人で大事に戦いたい」と、休む間もなくやって来る次の舞台へと視線を向けた。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)