ドネア、会見で咄嗟に取った行動を海外称賛 司会者も驚き「こんな光景見たことない」
ボクシングのWBC世界バンタム級王者ノニト・ドネアがまたも紳士的な行動を見せた。11日(日本時間12日)に米カリフォルニア州カーソンで暫定王者レイマート・ガバリョ(ともにフィリピン)と対戦するが、10日(同11日)の記者会見で上手く英語で話を伝えられないガバリョを助太刀。意味を汲み取り、翻訳した。この様子を英記者がSNSで公開すると「ボクシング界屈指の良い奴」「彼が大好きだ」などと称賛が集まった。
日本時間12日に対戦、同じフィリピン人選手ガバリョに救いの手
ボクシングのWBC世界バンタム級王者ノニト・ドネアがまたも紳士的な行動を見せた。11日(日本時間12日)に米カリフォルニア州カーソンで暫定王者レイマート・ガバリョ(ともにフィリピン)と対戦するが、10日(同11日)の記者会見で上手く英語で話を伝えられないガバリョを助太刀。意味を汲み取り、翻訳した。この様子を英記者がSNSで公開すると「ボクシング界屈指の良い奴」「彼が大好きだ」などと称賛が集まった。
拳を交える同胞の後輩選手を助けた。ドネアの左フックの対策をどう行ってきたか、質問を受けたガバリョ。「トレーニングする時、俺たちはいつも……俺たちはいつも……。ノニトと同じ……同じようなパンチを打ってもらうようにしてきた。だけど、俺が思うに……えっと……」と英語でたどたどしく回答。上手く説明できないガバリョに、隣に座っていたドネアが何事か言葉を交わした。
「彼が言っているのは(対策すべきは)左フックだけじゃないって」とドネアがフォローし、代わりに伝えると司会者は感激。「お互いをリスペクトしているんですね! ノニト・ドネアが相手選手の通訳をしました! 私はこういう光景は人生の中で見たことがありません! 翻訳を続けてくれますか?」と感嘆した。ドネアは翻訳を続け、最終的には笑顔のガバリョとグータッチを交わした。
実際の映像を英ラジオ局「トークスポーツ」のマイケル・ベンソン記者が自身のツイッターに公開すると、海外ファンからは「ドネアはレジェンドだ」「ボクシング界屈指の良い奴」「最もクール」「彼が大好きだ」「ドネアは一流の選手」「プライスレスだ」などと称賛が寄せられた。
ボクシング界でも紳士的選手として知られるドネアは2019年11月にワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝で井上尚弥(大橋)と対戦。試合中に骨折した井上を労わるメッセージを送るなどが話題となったが、今回は同じフィリピン生まれの選手を救う一コマに注目が集まった。
(THE ANSWER編集部)