オミクロン株余波「とにかく無事に日本に戻れれば」 日本人テニス選手が帰国できず
新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」でスポーツ界が影響を受ける中、海外ツアーを転戦中の日本人テニスプレイヤーも余波を受けている。帰国便の新規予約停止に伴う急展開で不安な現状について、43歳でATP現役最年長ランカーの松井俊英(APFグループ)が語ってくれた。
ATP現役最年長ランカーの43歳松井俊英、海外転戦中の現状説明
新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」でスポーツ界が影響を受ける中、海外ツアーを転戦中の日本人テニスプレイヤーも余波を受けている。帰国便の新規予約停止に伴う急展開で不安な現状について、43歳でATP現役最年長ランカーの松井俊英(APFグループ)が語ってくれた。
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全日本テニス選手権の男子ダブルスで史上最年長優勝を果たした松井。先月、フィンランドで行われた国際大会を皮切りに、現在は欧州でツアーを転戦している。「ITFトルコF34」では、男子ダブルスで決勝進出。5日の決勝戦では試合途中の降雨で延期になるトラブルに見舞われている鉄人だが、オミクロン株の影響でさらなる二転三転の事態を迎えているという。
現地時間1日、帰国便の変更確認で日本の航空会社に連絡したところ、衝撃の報を聞いた。日本政府の要請により、帰国便の新たな予約が不可能に。松井はこう説明する。
「帰国便の新たな発券はできず、予約の変更ですら不可能と伝えられました。当初持っていたヘルシンキ発でしか日本に帰ることはできないという内容でした。車椅子の部門で日本からトルコの大会に参加している選手もいます。日程がなかなか決められないので、バタバタしてます。皆、不安な状況だったと思います」
今回はフィンランド、イタリア、トルコと転戦中。これまでは大会終了時点で、出発地と搭乗日を変更して移動していた。本来なら5日にも帰国予定だったが、不可能だと航空会社から伝えられた。変更できなければ、12月中旬まで欧州に足止めとなる。