高3佐藤心結「渋野さんに成長した姿を見せたい」 最終QT11位でツアー前半出場権を獲得
女子ゴルフの来季国内ツアー最終予選会(QT)最終ラウンド(R)が3日、静岡・葛城GC宇刈C(6412ヤード、パー72)で行われた。23位で出た佐藤心結(さとう・みゆ、明秀学園日立高3年)は、69で回って通算3アンダーとし、11位で終了。30位前後の選手に与えられる来季前半戦までの出場権を獲得した。1位は9アンダーの下川めぐみ。なお、ツアーの各大会は欠場者も出るため、40位前後でも安定して出場が見込まれる。
女子ゴルフ最終予選会最終R
女子ゴルフの来季国内ツアー最終予選会(QT)最終ラウンド(R)が3日、静岡・葛城GC宇刈C(6412ヤード、パー72)で行われた。23位で出た佐藤心結(さとう・みゆ、明秀学園日立高3年)は、69で回って通算3アンダーとし、11位で終了。30位前後の選手に与えられる来季前半戦までの出場権を獲得した。1位は9アンダーの下川めぐみ。なお、ツアーの各大会は欠場者も出るため、40位前後でも安定して出場が見込まれる。
佐藤が安定したショットを武器にスコアを伸ばした。グリーンを外したのは17番パー5だけで、6バーディー、3ボギー。会見では「2番と7番で3パットのボギーがありましたが、パーオン率の高さでこのスコアになったと思います。でも、この4日間は長く感じました」と安堵した表情で話した。
10月のスタンレーレディスでプレーオフに進出するも、渋野日向子に敗れて2位。2ホール目の第3打がピンに直撃してボールがカップから離れる不運もあり、優勝と「プロテスト免除」を逃した。直後は悔し涙を流したが、日本女子プロゴルフ協会の樋口久子相談役に「プロテストをちゃんと受けて、通りなさいということよ」と激励されていた。その後、超難関のテストを突破し、最終QTも上位成績を収めて、プロとしてツアーの舞台に戻ることになった。文字通り、緊張の約2か月だったが、佐藤は胸を張って言った。
「あの時に勝ってプロテスト免除だったら、今ほどは強くなれていないと思います」
武器は「飛んで曲がらないドライバーショット」で、270ヤード以上の飛距離を誇る。スピンの効いた高弾道アイアンも魅力で、指導する三觜喜一(みつはし・きいち)コーチには「日本の宝になれる選手」と言わしめている。ルーキーイヤーでの優勝も期待されるが、「オフは課題にしてるグリーン周りからのアプローチを磨きたいです」と謙虚に話し、「アメリカに行ってしまうのかもしれないのですが、渋野さんと一緒にラウンドして成長した姿を見せたいです」と目を輝かせた。
■佐久間朱莉(通算3アンダーで14位、今年6月開催の20年度最終プロテスト1位)
「プロテストより緊張しました。ホッとしています。ショットが安定して、パーオン率が高くなって良かったです。オフは風の対策をして、沖縄の開幕戦を迎えたいです。目標は優勝です。(師匠の)ジャンボ(尾崎将司)さんからは、「普段通りやってこい」と言われていました。オフもジャンボ邸で練習し、2、3メートルのパットが入る回数を増やしたいです。そして、体力面も強化したいです」
■永嶋花音(通算5アンダーで5位、今年11月開催の最終プロテスト9位)
「プロテストを3度目で合格し、QTでこんなに上位になって、まだ自分の気持ちが追いついていません。この2年は、苦しく悔しい思いをしてきました。キラキラした世界に憧れていたのに、(アルバイトで)キャディーをしている自分がみじめに感じたりもしました。思い通りにいかないことが多かったですが、頑張ってきて良かったです。目標は、(JLPGAツアーチャンピオンシップ)リコーカップに出ることです。高校時代を過ごした宮崎が大好きなので」
(THE ANSWER編集部)