古江彩佳「私、緊張しません」 逆転女王へ、2位後退も「強気」で迎える運命の最終R
女子ゴルフの今季最終戦、国内メジャー・JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(宮崎CC、6543ヤード、パー72)の第3ラウンド(R)が27日、行われた。賞金ランク2位・古江彩佳(富士通)は73で回り、通算6アンダー。2日間守った単独首位から単独2位に後退した。まだ逆転賞金女王になる絶対条件はクリアしているが、稲見萌寧(都築電気)が通算1アンダーの15位に浮上し、その行方は読めない状況になってきた。迎えるシーズン最終R。古江は自身を「生まれつき、緊張はしないタイプ」と言い、首位で通算9アンダーの三ヶ島かな(ランテック)を同じ最終組でとらえにいく。
今季最終戦JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ第3R
女子ゴルフの今季最終戦、国内メジャー・JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(宮崎CC、6543ヤード、パー72)の第3ラウンド(R)が27日、行われた。賞金ランク2位・古江彩佳(富士通)は73で回り、通算6アンダー。2日間守った単独首位から単独2位に後退した。まだ逆転賞金女王になる絶対条件はクリアしているが、稲見萌寧(都築電気)が通算1アンダーの15位に浮上し、その行方は読めない状況になってきた。迎えるシーズン最終R。古江は自身を「生まれつき、緊張はしないタイプ」と言い、首位で通算9アンダーの三ヶ島かな(ランテック)を同じ最終組でとらえにいく。
第2Rに続いての73。古江は「ショットが安定していなかったです。パットも打ち切れませんでした。それを考えると、まだ耐えられたかなと思います」と言った。確かに1番パー4で3パットのボギー。3番パー4では、アプローチを9メートルもショートするミスでスコアを落とした。それでも、4番パー4で5メートルのバーディーパットを沈め、落ち着きを取り戻した。
ただ、首位を三ヶ島に明け渡し、最終18パー4をボギーにしたことで、その差は3打になった。賞金女王になるには単独2位以内が絶対条件だが、復調した稲見は13位以内に入れば、それに届かない。当然、古江も状況は分かっているが、敢えて言った。
「最終日、本当にそれ(賞金女王のこと)は考えないで、集中したいです。強気のプレーをしたいです。調子が出なかったのは、精神的なことではなく、体のバランスが悪いのかな。それは明日になれば、変わってくると思います」
苦しくても笑顔でのプレーを心掛け、悔しがる表情は一切見せなかった。会見で「緊張はしませんか」と問われても、「私、緊張しません。ゴルフのときは」と笑顔を返した。
ただ、ツアー通算7勝(アマ時代の1勝も含む)を誇る21歳は、「すごく負けず嫌い」を公言し、内側で闘志を燃やしている。この日はコーチである父の芳浩氏も合流し、サポートに入った。残り1日。古江が狙うはメジャー大会初制覇のみだ。
<古江が逆転賞金女王になる条件>
1位の稲見との差は、1696万8474円。今大会の優勝賞金は3000万円で、古江が逆転賞金女王に輝くには最低でも単独2位以上になる必要がある。古江が優勝の場合は、稲見が単独3位(1200万円)以下、古江が単独2位(1800万円)の場合は、稲見が単独14位(96万円)以下になることが条件だ。88年のツアー制度施行後、最終戦までもつれたケースは15例。そのうち最終戦で逆転して頂点に立った女王は5人いる。
(THE ANSWER編集部)