「日本で必ず盛り上がる」と選手も太鼓判 氷上のバトル「クラッシュドアイス」とは
アイスクロスダウンヒル競技という聞き慣れないウィンタースポーツ、「レッドブル・クラッシュドアイス」が2017-18シーズン最終戦となる第4戦を3月10日にエドモントン(カナダ)で開催。日本からは常連選手で、この競技で世界ランキング10位に位置する山本純子と、Xゲームズのインラインスケートで世界タイトルを持つ安床エイト・武士の「安床ブラザーズ」が出場。本場北米の強豪選手のパワーに圧倒されたが、来シーズンは日本での開催が計画されていて、地元開催でのリベンジを誓った。
17-18シーズン最終戦で日本勢も出場、日本開催が計画される来季でリベンジへ
アイスクロスダウンヒル競技という聞き慣れないウィンタースポーツ、「レッドブル・クラッシュドアイス」が2017-18シーズン最終戦となる第4戦を3月10日にエドモントン(カナダ)で開催。日本からは常連選手で、この競技で世界ランキング10位に位置する山本純子と、Xゲームズのインラインスケートで世界タイトルを持つ安床エイト・武士の「安床ブラザーズ」が出場。本場北米の強豪選手のパワーに圧倒されたが、来シーズンは日本での開催が計画されていて、地元開催でのリベンジを誓った。
クラッシュドアイスとは、交通のアクセスがいい町のど真ん中に、氷のスロープをコース設営し、4人一斉にスタートして着順を競う。男女ともに2着までが勝ち上がり、最後は4選手が優勝を争う。出場選手はスケート靴をはき、アイスホッケー用の装具やダウンヒルヘルメットなどで身を固め、数メートルの落差を滑り降りたり、起伏をジャンプしてクリアしたりしていく。まさに氷上バトルだ。
すでに8年のキャリアがある山本は、今大会で決勝進出を目指したが、準々決勝でスタート直後に転倒。ゴールまで猛追したが準決勝進出となる2着以内に入れず敗退した。
「いつも10位前後の位置にいるけど、ここから上に抜け出したい。かつては世界ランキングを上げることで精一杯でしたが、いまは優勝することでこの競技の魅力を日本のスポーツファンに知ってもらえたら」と語った。
Xゲームで人気の安床ブラザーズの初参加は海外の強豪も注目していたが、「氷の上で滑ったのは2週間前から。同じスケートとは言えコース氷面がレースで削れたりするなど変化するので、もっと練習と経験が必要だと感じた」と兄エイト。弟武士は「Xゲームズで優勝しているから、期待のまなざしで見られるのはすごいプレッシャーでした。速い人が勝ちというシンプルなルールだから日本でやったら必ず盛り上がると感じました」とコメント。
2018-19シーズンは日本開催が検討されていて、それを聞きつけた海外の強豪も来日を楽しみにしているという。現在は発表の段階ではないようだが、今後の展開が楽しみ。
(山口和幸 / Kazuyuki Yamaguchi)