女子ゴルフ、実力者がシード喪失 9年間守った13勝成田「苦しい1年」黄金世代・淺井も
女子ゴルフの国内ツアー・大王製紙エリエールレディスは19日、愛媛・エリエールGC松山(6545ヤード、パー71)で第2ラウンド(R)が行われた。来季シード権の当落線上にいる選手にとっては、大きな意味を持つ今大会。予選落ちしたツアー通算13勝の成田美寿々(フリー)は、2012年から保持し続けてきた権利を失うことが確実となった。
大王製紙エリエールレディス第2R
女子ゴルフの国内ツアー・大王製紙エリエールレディスは19日、愛媛・エリエールGC松山(6545ヤード、パー71)で第2ラウンド(R)が行われた。来季シード権の当落線上にいる選手にとっては、大きな意味を持つ今大会。予選落ちしたツアー通算13勝の成田美寿々(フリー)は、2012年から保持し続けてきた権利を失うことが確実となった。
来季シード権を得るには賞金ランクで50位、もしくはメルセデス・ランクで50位以内に入る必要がある。今季は残り2戦。最終戦の国内メジャー・JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップの出場資格は、ツアー優勝者や各ランク上位30位などに限られるため、当落線上の選手には今大会がラストチャンスとなる。
55位で出た成田はこの日、2バーディー、2ボギーとスコアを伸ばせず59位。予選落ちで今大会の獲得賞金はゼロとなる。大会前の賞金ランクは102位、メルセデス・ランクは98位だったため、12年から保持し続けてきたシード権を失うことが決定した。コメントでは「苦しい1年でしたね」と総括。その要因は1年以上痛みの取れなかった腰痛だと明かした。今後は30日から始まる最終予選会(QT)を受ける予定だ。
また賞金ランク50位の淺井咲希、メルセデス・ランク50位の河本結のボーダーライン上にいる2人も予選落ち。ともにツアー1勝したことのある1998年度生まれの黄金世代だ。淺井は賞金ランク51位のささきしょうこが予選通過したことで、入れ替わることが確実のためシード権を喪失。ショットには手応えを感じているようで「一生懸命やった結果がこれだったので、今年はそういう年かなって……」「だんだん良くなって来たなという感じはある。QTだったらQTで頑張ります」と前を向いた。
地元・愛媛での大会を終えた河本は可能性を残すものの、厳しい立場だ。「今のショットの状態が、今の私の実力かなと思う。地元以外の方も私の地元ということで応援に来てくださった。今は申し訳ない気持ちでいっぱいです」と語った。昨年米ツアーに参戦したが、今年途中に国内ツアーに復帰。海外転戦で国内の試合数が減ったが「いつか年を取った時に、あの時ああいう経験をしておいてよかったと、振り返るように今後の生活を送っていきたい」と会見で話した。
今大会前の時点で賞金ランク、メルセデス・ランクともに50位以内に入っていない選手では安田祐香、宮田成華、永井花奈、葭葉ルミらが予選落ちし、シード落ちが確定した。
(THE ANSWER編集部)