[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

自分の適性は何にあるのか 競技転向で道が拓けたオリパラ3選手の“きっかけ”

オリンピック出場選手や国際大会で活躍するようなトップアスリートはみんな、子供の頃から一つの競技に専念して練習に明け暮れたに違いない。そんな風に考えている人は多いのではないだろうか。

競技転向をして東京オリパラに出場した(左から)白子、身延、小松の3選手【写真提供:日本スポーツ振興センター】
競技転向をして東京オリパラに出場した(左から)白子、身延、小松の3選手【写真提供:日本スポーツ振興センター】

未来のトップアスリートを発掘「J-STARプロジェクト」5期生募集

 オリンピック出場選手や国際大会で活躍するようなトップアスリートはみんな、子供の頃から一つの競技に専念して練習に明け暮れたに違いない。そんな風に考えている人は多いのではないだろうか。

【PR】ABEMA de DAZN、明治安田J1リーグの試合を毎節2試合無料生中継!

 もちろん、幼い頃から研鑽を積み、全国に名を轟かせてきたアスリートもいるが、高校や大学で競技転向をしたというアスリートも多いという事実は意外と知られていない。例えば、元ラグビー日本代表の大野均氏は歴代最多キャップ数(98)を誇るが、高校までは野球部でラグビーを始めたのは大学に入ってからだった。

 自分にはどんな才能があるのか。未知の可能性や自分に最適な競技と出会うためにも、いろいろな競技にチャレンジしてほしいと説くトップアスリートたちがいる。それが東京オリンピックのフェンシング・男子エペ団体で金メダルを獲得した身延和靖、7人制女子ラグビー日本代表の白子未祐、パラカヌー日本代表の小松沙季の3選手だ。

 8日に行われた「J-STARプロジェクト 才能発掘スペシャルトーク」イベントに参加した3選手は、いずれも競技転向経験者。複数の競技を経験した結果、日本代表として東京オリンピック・パラリンピックの出場を果たした。

 小学生の頃は空手、中学ではバレーボール部だったという身延は「父に勧められた」と高校からフェンシングに転向。当初はオリンピックを目指していたわけではないというが、空手で培った対戦相手との距離感や、バレーボールで得た跳躍力を生かし、フェンシングで才能を開花させた。

 小学生から高校生までバスケットボールに励み、大学ではラクロスでU-22日本代表にもなった白子は、大学卒業後の2019年にラグビーを始めた。7人制ラグビーを始めた理由は「オリンピック出場を目指せるから」。当初は「達成できるか分からない大きな目標」だったというが、挑戦することにやり甲斐を見出して決断。バスケットボールで身につけたフットワークや、ラクロスで学んだ自主性や考える力は今も生きている。

 バレーボールVリーグ2部チームでプレー経験を持つ小松は、退団後の2019年に脊髄神経根炎を患い、車いす生活がスタート。昨年6月に1年に及ぶ入院生活を終えると、「自分試しとして参加してみないか」と誘われて体力測定会に参加した。そこでカヌーの適性を認められ、本格的に練習を始めた2か月後にはワールドカップで5位入賞。8月には東京パラリンピックに出場し、「体力測定会に参加したら道が拓けました」と笑顔を見せた。

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA Jleague
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集