内村航平をリスペクト 世界体操取材の米記者が虜「前はウチムラウチムラウチムラ…」
体操の世界選手権は福岡・北九州市立総合体育館で行われている。日本代表の内村航平(ジョイカル)は20日の予選で種目別鉄棒に出場。五輪と世界選手権を合わせて前人未到の8連覇を達成した32歳について、取材で来日した米記者が“キング”を絶賛した。
世界体操を取材、米専門メディアの記者が賛辞「ウチムラの偉大さは…」
体操の世界選手権は福岡・北九州市立総合体育館で行われている。日本代表の内村航平(ジョイカル)は20日の予選で種目別鉄棒に出場。五輪と世界選手権を合わせて前人未到の8連覇を達成した32歳について、取材で来日した米記者が“キング”を絶賛した。
内村について語ったのは、米体操専門ポッドキャスト「ジムキャスティック」で男子体操を専門に取材するケンズリー・ベヘル記者だ。体操取材歴は6年、英グラスゴーで行われた2015年世界体操が初の国際大会だったという。当時からすでに無敵だった内村。見守ってきた年月は長いとは言えないが、ベヘル記者はその凄さを明かした。
「ウチムラの偉大さは、五輪と世界体操を合わせて8連覇した安定した能力だけじゃなく、技の完成度が群を抜いているわ。全てが極めて精確。負傷などを抱えていなければ、彼が技を成功させたかどうかについて疑問は残らないでしょ」
近年は両肩痛など満身創痍。痛みがなければ技の成否は注目点ではない。そんな領域に達しているという。
過去の大会で印象に残っている内村の演技や言葉について「エンドレスね!」と語るへベル記者。「8連覇なんて世界の誰もしたことがないのよ」と続けた。今大会、中国とロシアの東京五輪代表は出場していないが、個人総合&鉄棒で五輪2冠の20歳・橋本大輝(順大)がいる。日本人の新旧王者対決となっても、へベル記者は内村を推した。
「彼(内村)はいまだに鉄棒の今年最高得点を持っている。男子の種目は誰が優勝するかわからない。鉄棒以外はね。彼が最高の演技をすれば、鉄棒では彼が世界王者よ」