「やばい、やばい。あぁ落ちる」 平均台であわや落下危機…芦川うららが粘り暫定4位
体操の世界選手権は18日、福岡・北九州市立総合体育館で開幕し、女子予選が行われた。東京五輪代表の18歳・芦川うらら(静岡新聞SBS)は平均台で13.533(Dスコア5.900、Eスコア7.633)、暫定4位につけた。今大会は個人種目のみで争われ、19日に女子予選の残り、21日に個人総合女子決勝、23、24日に種目別決勝が行われる。
世界体操が開幕
体操の世界選手権は18日、福岡・北九州市立総合体育館で開幕し、女子予選が行われた。東京五輪代表の18歳・芦川うらら(静岡新聞SBS)は平均台で13.533(Dスコア5.900、Eスコア7.633)、暫定4位につけた。今大会は個人種目のみで争われ、19日に女子予選の残り、21日に個人総合女子決勝、23、24日に種目別決勝が行われる。
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スペシャリスト・芦川が、なんとか堪えてみせた。得意の平均台。途中で仰け反るように体勢を崩し、客席から「あー!」という悲鳴も。しかし、まるで土俵際の力士のような粘りを見せると、なんとか持ち直して大きな拍手を浴びた。会見の第一声では「この試合のために練習してきたので本当に悔しい気持ちでいっぱい」と悔しさを露わ。「自分でもあんなに耐えたのは初めてなので、本当にやっている時はびっくりしました」と振り返った。
今大会は政府の行動制限緩和に関する実証実験の対象となり、人数上限のない100%有観客で開催される。入り口ではワクチン接種証明や陰性証明書などが求められ、感染対策が講じられながら開催される。
芦川は「今までは観客の視線とか、そういう応援をうまく力に変えることができなくて、プレッシャーになって思うような演技ができなかった」と吐露。しかし、この日は「(場内で)『芦川うららです』と紹介された時に全員が応援してくれた。一つになるってこういうことなんだなって思いました」と感激した。落下を免れたのも観客の後押しがあったからだという。
「もう本当にやばい、やばいっていう感じで『ああ、落ちるかも』という感じだったけど、練習では耐えられないような力が出てきて、耐えて乗ることができた。自分の中でも歓声が沸いているのがわかった。観客の力も自分の力になっていると思って有難みを感じた」
18日終了時点で暫定4位。19日に出場する他国の選手の結果を待つ。「あそこで落ちると落ちないとでは変わってくる。あとは祈って予選通過できることを待っていたいです。今度こそ勝負。反省点を修正して、決勝では普段やっている安定した演技を見せたい」と前を向いた。
(THE ANSWER編集部)