“剥奪王者”に敗れ引退の山中慎介、悲劇の再発防止策とは? 米メディア特集
ボクシング界で頻発するルール違反 「不公平なビジネスで、アンフェアが起きている」
そして今度は、計量失敗というミスを犯したネリと再戦することになった状況について、「ヤマナカは間違いなくもっといい運命になるべきだった」と強調。「(超過体重の)5ポンド(約2.27キロ)と、汚れた検査結果は彼に心の平穏を許さないかもしれない」と山中の心中を思いやっている。
「勝とうが負けようが、ネリにはしばらくの間、疑問符がついて回る」と批判。そして、ネリのような選手が増えつつあるボクシング界の改善策についても提言している。
「ボクシング界はこの問題について、もっとよく取り組む方策を見出さなければいけない。最近の世界戦レベルであまりに頻繁に起こりすぎている。テレビ局はこの問題が起きた時に、試合をキャンセルしない。おそらく、彼らはキャンセルすべきだ」
不条理に直面した山中だったが、結局試合は行われ、また予定通りテレビ放映もされた。これは中止すべきだったと記事では指摘している。
「不公平なビジネスであまりに多くのアンフェアが起きている」
キャリアの最後に“ルール違反男”と2度対戦することになった山中。リベンジを果たし花道を飾ることはできず、後味の悪い結果となった。その原因を作ったネリの存在が、ボクシング界とテレビ界の、ルール是正を求める声につながっている。
(THE ANSWER編集部)