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“剥奪王者”に敗れ引退の山中慎介、悲劇の再発防止策とは? 米メディア特集

プロボクシングWBC世界バンタム級1位の山中慎介(帝拳)は、計量失敗により同級王座剥奪となったルイス・ネリ(メキシコ)とのリベンジマッチに臨んだが、2回1分3秒TKO負けした。1度目対戦時のドーピング疑惑に続き、今回はウエイトオーバー。“トラブルメーカー”との連戦で、現役生活に終止符を打つこととなった“神の左”に、米メディアも同情を寄せた。そして、ルール違反が続く現状に「テレビ中継中止」という改革案を浮上させている。

山中慎介【写真:Getty Images】
山中慎介【写真:Getty Images】

山中は計量失敗のネリに連敗で引退を決断 米メディアは同情を寄せ、改革案も示した

 プロボクシングWBC世界バンタム級1位の山中慎介(帝拳)は、計量失敗により同級王座剥奪となったルイス・ネリ(メキシコ)とのリベンジマッチに臨んだが、2回1分3秒TKO負けした。1度目対戦時のドーピング疑惑に続き、今回はウエイトオーバー。“トラブルメーカー”との連戦で、現役生活に終止符を打つこととなった“神の左”に、米メディアも同情を寄せた。そして、ルール違反が続く現状に「テレビ中継中止」という改革案を浮上させている。

 米ボクシング専門メディア「ボクシングシーン.com」は「ルイス・ネリが再戦でシンスケ・ヤマナカを撃破」と見出しをつけて、この2度目の対戦を報じた。

「元世界王者には残酷な現実が突きつけられた。試合は観衆が予想していたよりもずっと早くに終焉を迎えた。試合前にロッカールームでインタビューを受けたヤマナカの目は、その時すでに曇っていた。力無い笑顔を浮かべるしかなかったのだ」

 記事では山中の敗戦をこう伝えている。

 6年間に渡り、12度も王座を防衛した偉大な存在はキャリア最後の試合で4度ダウンを喫した。同メディアは試合前にも特集を組み、ウエイトオーバーという、プロ意識の欠片も見せなかった前王者との連戦となった山中に同情している。

「ヤマナカは昨年からのネリとのビジネスで、窮地に陥るよりももっといい運命になる資格はあった。これは最初の違反ではない。ネリは昨年ヤマナカに初の敗北を与えたが、彼はドーピング検査で失敗したのだ」

 記事では昨年8月のタイトルマッチ前のドーピング検査で陽性となったネリに対し、WBCから山中との再戦指令が出ていたことを改めて紹介している。

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