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涙のV渋野日向子「嘘じゃないかと…」 スランプの苦悩吐露「19年を超えるのは…」

女子ゴルフの国内ツアー・スタンレーレディス最終ラウンド(R)は10日、静岡・東名CC(6592ヤード、パー72)で行われ、2打差の5位で出た渋野日向子(サントリー)が約1年11か月ぶりの復活優勝を遂げた。6バーディー、2ボギーの68で回り、通算10アンダーで並んだ明秀学園日立高3年の佐藤心結(みゆ)、木村彩子(富山常備薬グループ)、ペ・ソンウ(韓国)とのプレーオフ(PO)で粘り勝ち。海外メジャー1勝を除き、国内ツアー通算5勝目となった。

約1年11か月ぶりの復活優勝を遂げた渋野日向子【写真:Getty Images】
約1年11か月ぶりの復活優勝を遂げた渋野日向子【写真:Getty Images】

スタンレーレディス

 女子ゴルフの国内ツアー・スタンレーレディス最終ラウンド(R)は10日、静岡・東名CC(6592ヤード、パー72)で行われ、2打差の5位で出た渋野日向子(サントリー)が約1年11か月ぶりの復活優勝を遂げた。6バーディー、2ボギーの68で回り、通算10アンダーで並んだ明秀学園日立高3年の佐藤心結(みゆ)、木村彩子(富山常備薬グループ)、ペ・ソンウ(韓国)とのプレーオフ(PO)で粘り勝ち。海外メジャー1勝を除き、国内ツアー通算5勝目となった。


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 苦しんできた渋野がついに栄冠を掴みとった。前半は1つしか伸ばせなかったが、後半5バーディー。2つボギーをたたいたものの、最終18番で1つ伸ばし、POに持ち込んだ。PO1ホール目ではベタピンのバーディー。木村は脱落し、残り3人で2ホール目に突入した。渋野は土壇場でバーディー。他2人はバーディーを奪えず、優勝が決まった渋野は両手で顔を覆いながら涙した。

 優勝インタビューでは「久しぶりのプレーオフはすごく緊張しました。正直、2019年の自分を超えることは難しいと思いながら試合をしていました。でも、ここ最近の自分なら超えられると感じていました」とコメント。「でも、『もうすぐ、勝ちたい』という欲を抑えて、1打1打に向き合っていました」と振り返り、こう続けた。

「前半は首位に2打差でしたが、安全にやっていました。後半はチャンスがあると思っていましたが、10番でボギーを打って気合を入れました。パー5の3打目はスイング改造してから、ずっと練習してきたウェッジの距離が残って、あれだけバーディーが取れてうれしかったです。

 ここ最近は上位で争っていましたが、勝てると思っていなかったので、(優勝が決まった瞬間は)嘘なんじゃないかと思って涙が出ました。完全復活と思いたいですが、今後も自分自身にプレッシャーかけすぎず、来週から切り替えて頑張りたいです」

 渋野が大旋風を巻き起こしたのは2019年。同年11月の大王製紙エリエールレディス以来、686日ぶりの優勝となった。昨年は極度の不振に陥って未勝利に。同12月の全米女子オープンで優勝争いに敗れ、悔し涙を流していた。今年も日米を転戦していたが、夢に描いた東京五輪出場を逃すなどスランプ続き。それでも、やるべき課題に集中し、直近は4位、8位、5位と3試合連続トップ10で上り調子だった。

(THE ANSWER編集部)

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