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高3のアマ佐藤心結が首位「このまま優勝を」 サッカーも陸上も野球もやった万能少女

女子ゴルフの国内ツアー・スタンレーレディス第2ラウンド(R)は9日、静岡・東名CC(パー72、6592ヤード)で行われた。2位でスタートしたアマチュアの佐藤心結(さとう・みゆ=明秀学園日立高3年)は1イーグル、3バーディー、2ボギーの69で通算8アンダー。小祝さくら、工藤遥加と並んで首位に立った。3日後の12日にはプロテスト2次予選第1日を控えるが、狙うは同ツアー史上8人目のアマチュア優勝。そして、その特典で「プロテスト免除」を得ることだ。

佐藤心結(みゆ)【写真:Getty Images】
佐藤心結(みゆ)【写真:Getty Images】

国内ツアー・スタンレーレディス第2R、史上8人目のアマチュア優勝に王手

 女子ゴルフの国内ツアー・スタンレーレディス第2ラウンド(R)は9日、静岡・東名CC(パー72、6592ヤード)で行われた。2位でスタートしたアマチュアの佐藤心結(さとう・みゆ=明秀学園日立高3年)は1イーグル、3バーディー、2ボギーの69で通算8アンダー。小祝さくら、工藤遥加と並んで首位に立った。3日後の12日にはプロテスト2次予選第1日を控えるが、狙うは同ツアー史上8人目のアマチュア優勝。そして、その特典で「プロテスト免除」を得ることだ。

 佐藤は序盤に圧巻のプレーを見せた。1番パー4で1メートル、2番パー4で2メートルのパットを沈めて連続バーディー。3番パー5では2オンに成功し、6メートルのイーグルパットをジャストタッチで決めた。3ホールで4つスコアを伸ばす快進撃。佐藤自身も「ちょっと、自分でもビックリしました」と振り返った。

 その後、6番パー3をボギーにするも、7番パー4では3メートルのパーパットを沈めて連続ボギーを回避。8番パー5では再び2オンに成功し、バーディーを奪った。後半はスコアを1つ落としたが、同組の山下美夢有、臼井麗香を20ヤード以上引き離すなどしたドライバーショット、硬く乾いたグリーンでもピタリ止まるアイアンショットを武器に首位をキープした。

「ドライバー飛距離は普段250ヤード程度ですが、試合になるとアドレナリンが出て10~20ヤード以上、飛ぶ傾向にありますね」

 公式プロフィールの身長161センチ。高身長ではないが、肩幅が広く、下半身がガッシリしている。フットワークを存分に使うスイングには躍動感があり、見るものをひきつける。その根源は幼少期からサッカー、陸上など他競技に取り組んでいることにもある。

「サッカーは小学校の時にやっていてMFで動き回っていました。野球は見るのもするのも大好きで兄とよくキャッチボールをしていました。ソフトボールの遠投では44メートルを投げて、小田原市で2位でした。中学時代は陸上部で砲丸投げをやっていて、神奈川県西部で優勝しました。ただ、陸上はゴルフに役立つと思ってやっていたので、中学までと決めていました。坂道ダッシュや20メートルダッシュが下半身強化につながりました」

 文字通り、優れた運動神経と身体能力の持ち主。ツアー出場は4戦目(過去3戦は予選落ち)で経験値は少ないが、そのポテンシャルは計り知れない。前週の日本女子オープンも出場し、12日からはプロテスト2次予選が始まるが、「自分はラウンドを続けていた方が状態が良くなる」と強行日程も計算の上。そして、手にしたビッグチャンス。狙うは優勝のみだ。

「スコア伸ばし合いになると思うので、前半から伸ばして、後半も伸ばしたいです。そして、このまま優勝できるように頑張りたいです」

 佐藤のアマチュア優勝が実現すれば、2019年10月に富士通レディースを制した古江彩佳に続いて史上8人目になる。日本人に限れば、清元登子、宮里藍、勝みなみ、畑岡奈紗を含めて6人目だ。しかし、アマチュアが最終日に首位に立ってそのまま優勝したのは古江のみ。佐藤はそんな女子ゴルフ界の歴史に新たな1ページを刻むべく、このワンチャンスに懸ける。

(THE ANSWER編集部)

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