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銀メダル謝罪のキム・ボルムに同情論 韓国紙「大罪じゃない」「顔を上げて」

試合後に口にした「申し訳なかったという言葉しかない」 変わりつつある空気

 本来なら誰からも称賛される、五輪での銀メダル。しかも自国開催ならなおさらだ。しかしキム・ボルムは笑顔を見せることができなかった。ミックスゾーン(共同取材エリア)での様子を、本人のコメントも引用しながら、こう伝えている。

「キム・ボルムの目は腫れていた。競技の後に流した涙のためだった。報道陣の前に立っても、しっかりと顔を上げることができなかった。銀メダルの感想を聞かれても、『ただ申し訳なかったという言葉しか言えない』と話すだけだった。丁寧なお辞儀の意味に対しては『申し訳ない思いが大きくて国民に謝罪しなければという考えだった』と話した」

 そして、「応援の力が聞こえて力になった。応援のおかげでうまく走ることができた」とも振り返ったという。

 記事では、短いインタビューの間、キム・ボルムはまるで大罪を犯した罪人かのように頭を垂れ、その声はマイクを通しても、やっと聞こえる程度だったという。「続いて開かれた記者会見でもキム・ボルムはしきりに『申し訳ありません』の言葉だけを繰り返した。決勝ラインを通過しても、最初に思ったのは申し訳ないという思いだったそうだ」と、悲痛な胸中を明かしている。

 笑顔なき銀メダル。批判は簡単に止むことはないが、逆境に耐え忍び、手にした快挙に世間の空気は着実に変わりつつある。

(THE ANSWER編集部)


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