銀メダル謝罪のキム・ボルムに同情論 韓国紙「大罪じゃない」「顔を上げて」
観客席へ向かって頭を下げたキム・ボルム 涙の謝罪には「偽りがない」
チームパシュートの“内紛騒動”の後、まさに国民の怒りを買ったキム・ボルム。国家代表資格のはく奪を求めた嘆願運動が起きるほど、自国は、ホームどころか、“完全アウェー”状態だった。だが、その風向きは徐々に変わってきたようだ。
「3年、いや30年、それほど長く感じた3日間の後に行われたマススタート。3日前にはヤジが飛んだが、この日江陵オバールの雰囲気は微妙に変わった。アップ中のキム・ボルムに歓声が飛んだ。“キム・ボルム、あなたを応援する”“キム・ボルム、私たちがいるじゃないか”などと応援する横断幕もあちこちに目に入った」
記事では、韓国のファンの変化をこう伝えている。競技後、涙を浮かべたキム・ボルムが観客席へ向かって、跪いて頭を下げたシーンにも言及した。
「我慢してきた涙が溢れ出た。太極旗を持ってリンクを回りながら観衆席に丁寧なお辞儀をし、謝罪の意を明らかにした。銀メダルと大きなお辞儀で、彼女の謝罪と罪滅ぼしは偽りがなかった」
表彰台でも笑顔を見せなかったことにも触れ、「ひょっとしたら平昌の表彰台で笑顔を見せることができなかった選手は、キム・ボルムただ一人だったと言っても過言ではない。誰もが人生でただ一度夢を見るのも難しい銀メダルなのに、キム・ボルムにとってはこの銀メダルが“傷だらけの栄光”であった」と伝えている。