「ベトナムでプロ生活を終えようか」 引退考えた松井大輔がFリーグ入りを決めたワケ
ベトナムリーグのサイゴンFCに所属していた元日本代表の松井大輔が14日、Fリーグ1部のY.S.C.C.横浜(YS横浜)への加入会見を行い、「子どもに戻ったときのようなワクワク感や楽しさをピッチで表現できるのではないかと思った」とフットサルプレーヤーへの転向理由を口にした。
「自分らしさを一番に」 ベトナムで考えた現役引退を撤回
ベトナムリーグのサイゴンFCに所属していた元日本代表の松井大輔が14日、Fリーグ1部のY.S.C.C.横浜(YS横浜)への加入会見を行い、「子どもに戻ったときのようなワクワク感や楽しさをピッチで表現できるのではないかと思った」とフットサルプレーヤーへの転向理由を口にした。
松井はこの日、全身黒のスーツ姿で登場。会見の冒頭でいきなり飛び出したのはロックダウン中のベトナムで考えていた自身の進退についてだった。
「今回、いくつかオファーがあったなかで本当はベトナムでプロ生活を終えようか迷っていました。この1年で引退ということを考えたときもありました。でもそんななか、違う道、また違う挑戦をさせてもらえることに自分としては感謝しています。
ベトナムでやめようと思ったときに『ここで終わっていいのか』という思いと、日本のサッカーとフットサルからオファーの話が来て、自分の道を考えたとき、自分らしさを一番に、そして残り長くないサッカー人生をどのように進めばいいのかということを考えた結果、子どもに戻ったときのようなワクワク感や楽しさをピッチで表現できるのではないかと思ったので(フットサル転向を)決めました」
大先輩である三浦知良選手の存在も大きかった。松井は「カズさんに相談したのか?」という質問に「連絡しました」と回答。「面白いんじゃないかという話をしてくださって。フットサルはすごく難しいけど大輔ならできるよ、と言ってくれた」と背中を押してくれたことを明かした。そして「フットサルを楽しみたいし、盛り上げられたら」と現役引退ではなく、新たな道を選択するに至った。
松井のサッカー人生は常に挑戦の連続だった。23歳でフランスのル・マンに移籍してからはロシア、ブルガリア、ポーランド、ベトナムと常に新たな扉を開いてきた。40歳を目前にした昨年、同年代の選手たちが現役引退を発表するなか、ベトナムのサイゴンFCへの移籍発表は周囲を驚かせたが、それこそが松井らしさだった。