「別格」上野由岐子、マウンド外でも存在感 後輩投手陣へ助言「自分で対応しなさい」
日本女子ソフトボールリーグ1部の後半開幕節が5日、神奈川・大和スタジアムで行われ、首位・ビックカメラ高崎が7位・ホンダを5-2で下した。日本代表エースとして東京五輪金メダルに導いた39歳・上野由岐子は、6回から3番手で2イニング1安打無失点。五輪決勝から40日の試合で貫録を示し、“マウンド外”での役割も全うした。
日本女子ソフトボールリーグ1部後半開幕節
日本女子ソフトボールリーグ1部の後半開幕節が5日、神奈川・大和スタジアムで行われ、首位・ビックカメラ高崎が7位・ホンダを5-2で下した。日本代表エースとして東京五輪金メダルに導いた39歳・上野由岐子は、6回から3番手で2イニング1安打無失点。五輪決勝から40日の試合で貫録を示し、“マウンド外”での役割も全うした。
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投げるだけじゃない。ベテランとしてチームに貢献した。試合前、先発を外れた上野は入念にマウンドをチェック。感触を確かめたが、後輩投手陣に伝えたのは「しっかり自分で対応していきなさい」だった。「マウンドに上がった時にしか感じられないものがあるので」。所属チーム、代表で剛腕を振りながら、日頃から若手の成長を求めている。
この日のチーム方針は継投。日本代表でともに戦った30歳の藤田倭が先発を託された。しかし、先頭打者に初球をいきなり左中間ソロ。2回先頭でも中越えソロを許した。上野は「思ったより上に行っているよ」と思わずアドバイス。「外から見た傾斜とかを考えて。気づいたら言っていましたね」と笑った。
1点を追う3回から26歳の濱村ゆかりが登板した。この間、2回裏からストレッチを始めた上野は4回表にキャッチボールを開始。「大量得点だったら(登板は)ないだろうな」と思っていたが、ビハインドが続いた。本格的に投球練習を始めたのは5回裏の攻撃中。気持ちの作り方を明かした。
「負けている段階ではこのタイミングで投げるのか、投げないのか、どうなのかという状況で投げ始めていた。逆転って一瞬のことなので、その一瞬の隙に準備しておかないと投げられない。逆転を祈って(ブルペンで)投げていました。逆転した時にはすぐにマウンドに上がれるように」