試合後、少女のもとに駆け寄った大坂が渡したものとは

　テニスの4大大会・全米オープンは30日（日本時間31日）、女子シングルス1回戦が行われ、世界ランク3位の大坂なおみ（日清食品）が同87位のマリエ・ブズコバ（チェコ）に2-0（6-4、6-1）でストレート勝ち。2回戦進出を決めた。試合後、観客の少女との交流に米メディアが注目。声援へのお礼を渡す実際のシーンを公開すると、米ファンからは「とっても思いやりがある」と称賛が集まっている。

　少女の声援に応えた。試合後、大坂は観客席に駆け寄ると、通路際に座っていた少女へ何か渡した。勝利後に場内インタビューに応じた大坂は、そのシーンについて聞かれると、「試合中彼女の声援を聞いていて、とても可愛かったんです。応援してくれてありがとう」と“お礼”だったことを明かした。これに会場からは拍手喝采。さらに渡したものについては、こう明かした。

「オリンピックで、私たちは小さなピンバッジを貰いました。他の選手たちと交換するものです。でも私は長くいなかったから、残ったものがバッグの中にあったんです。素敵な思い出になればな、と思って」

　大坂があげたのは五輪選手たちが貰えるピンバッジ。確かに会場からの拍手に応える少女の胸には、日本国旗と五輪がデザインされたピンバッジがついている。米スポーツ専門局「ESPN」は、大坂が少女にピンバッジを渡す実際の映像を公開。文面には「ナオミ・オオサカが少女とひと時をともに過ごし、試合後オリンピックのピンバッジを贈った」と記した。

　米ファンからは「真の一流だ」「クールだね」「クイーンよ」「可愛いわ」「この喜びね」「とっても思いやりがあるわ！」「彼女はスポーツ界でもトップの模範だよ」などとコメントが寄せられている。