堀琴音、パー73のツアー新記録「64」 35位から6位急浮上「本当に理想通りのゴルフ」
女子ゴルフの国内ツアー・ニトリレディス第3日が28日、北海道・小樽CC(6775ヤード、パー73)で行われた。35位で出た25歳の堀琴音(ダイセル)は1イーグル、8バーディー、1ボギーの64で回って通算10アンダーとした。1988年のツアー制施行後では、64はパー73のツアー新記録。ホールアウト時点では暫定首位の全美貞(フリー)に4打差の同6位に急浮上した。
ニトリレディス第3日
女子ゴルフの国内ツアー・ニトリレディス第3日が28日、北海道・小樽CC(6775ヤード、パー73)で行われた。35位で出た25歳の堀琴音(ダイセル)は1イーグル、8バーディー、1ボギーの64で回って通算10アンダーとした。1988年のツアー制施行後では、64はパー73のツアー新記録。ホールアウト時点では暫定首位の全美貞(フリー)に4打差の同6位に急浮上した。
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堀がビッグスコアを叩き出した。2つ伸ばして迎えた9番パー5。残り83ヤードの第3打はピン奥2メートルからバックスピンで戻り、そのままカップに吸い込まれた。イーグルで勢いを増すと、後半も100ヤード以上の距離から次々とピンを刺す攻めのゴルフを展開。多くのホールで3メートル以内につけ、5バーディーを奪った。
「ティーショットがフェアウェーに行ってセカンドショットがよくなった。ストレスなくバーディーパットを打てた。一番長いパットでも5メートルくらい。2番のティーショットで左の池に入れた以外は、本当に理想通りのゴルフでした。(一日で)9アンダーは個人の自己ベスト。記録を出せるのは嬉しいなと思います。9番も入ると思わなかった。あそこから波に乗れたと思います」
かつて組んでいた大溝雅教キャディーと1年ぶりにタッグを結成。この日の出だしからショットが曲がり気味だったが、3番で「タイミングが合ってきたね」と言われて安心できた。「31勝しているキャディーさん。いろんな選手を見ていると思うけど、『前に担いだ時よりいいショットをしている』と言われて嬉しかった」と感謝した。
2016年は賞金ランク11位に入るなど活躍したが、18年は同114位でシード権を喪失した。成績不振で限られた試合にしか出場できない中、昨年は3戦全て予選落ち。それでも、今年は初戦から出場4試合で54位、8位、6位、12位と奮闘し、リランキング制度によってツアー出場権を得られる位置まで復活。7月のニッポンハム・レディスで悲願の初優勝を挙げ、姉・奈津佳に続く姉妹優勝を果たした。
「優勝して周りの反響も変わったし、優勝前は『もう勝てないんじゃないか』と思っていたけど、優勝して『もう1勝できるんじゃないか』と思うようになった。気持ちが前向きになれましたね。ミスをしても大丈夫と思える」
小樽CCは2014年のプロテスト合格後から苦戦してきた難コース。「ずっと小樽CCが得意じゃなかった。小樽CCでスコアを出すには本当にうまくならないといけないと思わされる。ここに来たら試されている感じがする」と振り返った。最終日へ「自信にしかならない。こんなに難しいコースなので、ショットがよくなってきたんだなと思いました。明日も今日みたいなゴルフができれば」と意気込んだ。
(THE ANSWER編集部)