大谷翔平はMVP+サイ・ヤング賞なるか 米メディア検証「信じ難い現象見慣れてきた」
サイ・ヤング賞のネックはイニング数「チーム最高の打者の責任ある」
大谷は今季100イニング以上達成したア・リーグの投手の中で、防御率、9回あたりの奪三振数(10.8)、ストライク率(29.6%)、被打率(.187)、WHIP(1.06)、ERA+(168)、9回当たりの被本塁打数(0.72)でいずれもリーグ6傑に入る成績と、データでも紹介。その一方で、最大のネックはイニング数だという。
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「このスタッツは圧巻のフィニッシュを飾ったとしても、オオタニが乗り越えることが最も困難なものだ。なぜなら、彼にはチーム最高の打者としての責任があるからだ。他の投手のように中4日で登板していない。彼は19試合先発だが、このリストの他の投手は22試合から24試合先発している」
打者としての出場もあり、ゆったりとした間隔で登板している大谷。主砲のトラウトを欠いている今、本塁打王を打線から外すことは難しく、投手・大谷にとって打者・大谷の能力が壁になっている格好だ。
最終的には「オオタニはア・リーグのサイ・ヤング賞も受賞できるのか? 最高の答えは可能性はあるが、おそらくないだろう。彼が残りのシーズンを防御率1.00以下で過ごすか、ノーヒッターか14奪三振の試合があればその可能性は存在するが。2021年のオオタニで信じられない事象に完全に見慣れてきてしまったのではないか」と結論づけている。
高い壁ではあるものの、残り登板試合で圧巻のピッチングを見せ続ければ、ダブル受賞の可能性はゼロではないという。しかし、何より投打二刀流で活躍し、本塁打王の争いをしながら、サイ・ヤング賞の候補と関心を持たれるだけでも、大谷の特異な能力の証明だろう。
(THE ANSWER編集部)