錦織よ、もっと前へ― 伝説の“悪童”マッケンローが送ったアドバイス
マッケンロー「彼は世界4位にいた男だ。ここまでどこまで行けるか」
やりとりの現場にいた観客から「彼はあのアドバイスを受け止めますかね?」という質問に対し、レジェンドは「そうしてくれるといいね。そうでもなければ、仕方ないことだ。彼は世界4位にいた男だ。しかし、ここからどこまで行けるか」と話していたという。
錦織は昨季故障に苦しみ、最終的に無冠に終わった。当初参戦を予定していた1月の全豪オープンを回避。試合勘と右手首の負担を減らすため、下部大会のダラスで今季優勝を果たした。今回の特集では、世界4傑へ復権の鍵に「健康」を挙げている。
「多くは健康状態に依存する。ここ数年間、ニシコリは累積的に高い肉体的な代償を支払ってきた。右手首の故障を含めてだ」と記述。フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マレーら「BIG4」と呼ばれる実力者に追随することを目指してきた錦織、ラオニッチら次代のタレントは故障に苦み、「この集団は(BIG4に)付いていくために自分自身を燃やし続けている」とつづっている。
記事によると、ラオニッチのコーチを務めた経験もあるマッケンロー氏は、現状についてこう分析しているという。
「ミロシュはケイに起きたことがそのまま起きた。彼は努力した。必死に成長しようとした。どちらにとっても簡単なことではなかったはずだ。メジャーで優勝する方策をなんとかして見出そうとした。だが、彼らがこのまま手にできないのか、考えなければいけない状況だ」