平野歩夢、2大会連続の銀! 五輪史上初の連続4回転成功 3本目でホワイトに逆転許す
平昌五輪は14日、スノーボード男子ハーフパイプ決勝が行われ、平野歩夢(木下グループ)は2本目に五輪史上初の連続4回転を成功させ、95.25点をマークし、銀メダルを獲得。ソチ大会に続く2大会連続銀メダルの快挙となった。金メダルは3本目で平野を逆転したショーン・ホワイト(米国)、銅メダルはスコッティ・ジョーンズ(オーストラリア)。
ソチ大会銀メダリストの19歳、2本目に五輪史上初の連続4回転炸裂
平昌五輪は14日、スノーボード男子ハーフパイプ決勝が行われ、平野歩夢(木下グループ)は2本目に五輪史上初の連続4回転を成功させ、95.25点をマークし、銀メダルを獲得。ソチ大会に続く2大会連続銀メダルの快挙となった。金メダルは3本目で平野を逆転したショーン・ホワイト(米国)、銅メダルはスコッティ・ジョーンズ(オーストラリア)。
平野が五輪で伝説になった。1回目は珍しく転倒し、35.25点と得点を伸ばせず。しかし、迎えた2回目だ。予選で封印していた4回転「ダブルコーク1440」の連続技を炸裂。会場を熱狂に巻き起こし、95.25点を叩き出した。“絶対王者”ショーン・ホワイトを抜き、2本目終了時点でトップに立った。ただ、3回目で転倒。最後に登場したホワイトが完璧な演技で97.75点をマークし、3度目の金メダルを獲得した。それでも、世界王者と堂々と渡り合った平野も立派だった。
15歳で挑んだ前回ソチ大会で銀メダルを獲得し、日本の冬季五輪史上最年少メダルの偉業を打ち立てた。一気にスターダムにのし上がり、世界の平野として国際舞台で活躍。昨年3月には試合で負傷し、左ひざ靱帯を損傷するなど、大怪我を負ったが、今年1月にはXゲームで史上初の連続4回転を成功させ、金メダル候補として2度目の夢舞台に挑んでいた。
前日、3位で予選通過。独占インタビューに応じた平野は、こう打ち明けていた。
「あとは、やれることしかやれない。ショーンだったり、スコッティだったりと、自分がやれる技はほとんど変わらないと思う。自分は高さと難易度で、見せつけられればいいと思っている。世界中の人たちが見ている。チャンスかなと、大きい影響を与えられたらいいと思います。究極の滑り? それができればいいなと思います」
06年トリノ、10年バンクーバーの金メダリスト、“レジェンド”ショーン・ホワイト(米国)、昨年の世界選手権王者スコッティ・ジェームズ(オーストラリア)と堂々と渡り合い、まさに「究極の滑り」を発揮。まだあどけなさの残る19歳が、快挙をつかみ取った。
(THE ANSWER編集部)