ママさんVの若林舞衣子、2歳の愛息抱き感激「息子の存在大きい」 Vの瞬間は夢の中
女子ゴルフの国内ツアー・GMO&サマンサカップ最終日が18日、茨城・イーグルポイントGC(6657ヤード、パー72)で行われ、1打差の2位で出た33歳の“ママさんゴルファー”若林舞衣子(ヨネックス)が5バーディー、2ボギーの69。通算15アンダーで並んだ野澤真央(愛知製鋼)とのプレーオフを2ホール目で制し、逆転優勝した。2019年4月の出産後初の優勝となり、17年3月以来約4年4か月ぶりのツアー通算4勝目を挙げた。観衆は1156人。
国内ツアー・GMO&サマンサカップ
女子ゴルフの国内ツアー・GMO&サマンサカップ最終日が18日、茨城・イーグルポイントGC(6657ヤード、パー72)で行われ、1打差の2位で出た33歳の“ママさんゴルファー”若林舞衣子(ヨネックス)が5バーディー、2ボギーの69。通算15アンダーで並んだ野澤真央(愛知製鋼)とのプレーオフを2ホール目で制し、逆転優勝した。2019年4月の出産後初の優勝となり、17年3月以来約4年4か月ぶりのツアー通算4勝目を挙げた。観衆は1156人。
若林は1番でバーディー発進すると、6番でも1つ伸ばした。10番でバーディーを奪い、2015年申ジエ(韓国)を上回る82ホール連続ボギーなしのツアー新記録を打ち立てた。12番でもロングパットを決めるバーディー。13番も下りのバーディーパットを決めた。14番で1つ落とすまで85ホール連続ボギーなし。18番のボギーでプレーオフにもつれ込んだが、なんとか勝ち切った。
優勝インタビューでは、ボギーとなった18番について「自分じゃないような、体が思うように動かなかった」と振り返った若林。85ホール連続ボギーなしのツアー新記録について問われると「えー、そうなんですか! うれしいです。知らなかったので、びっくりです」と驚いた。前週はプレーオフで敗れており、「先週は堀(琴音)さんの強い気持ちに私が負けたと思っていた。弱い自分に負けたくない、絶対勝つと思ってやっていた」。
18年11月から産休制度を利用し、19年4月に第一子の長男・龍之介君を出産。姉や会社員の夫のサポートを受けながら昨年6月の20-21年シーズン開幕戦からツアーに復帰した。1988年のツアー制施行後、出産後に優勝したのは森口祐子、樋口久子、木村敏美、山岡明美、塩谷育代の5人。07年に復帰後10勝目を挙げた木村が最後の「ママさんV」だった。若林は14年ぶりとなった。
この日は2歳の龍之介君が初めて応援に駆け付けた中でママの強さを見せた。優勝の瞬間、愛息は夢の中だったようだが、その後、胸に抱いて感激の表情を見せた若林。「父と姉と息子と主人と、みんなで応援に来ていたので、優勝できて本当にうれしい。息子の存在は大きいし、家族のサポートないとここには絶対に立ててない。感謝の気持ちひとつです」と感謝し、感極まって涙を浮かべるシーンもあった。
6月最終週のアース・モンダミンカップ最終日に母が死去。最期を看取ることができず「自分のゴルフだけは後悔しないように自分を信じてプレーしよう」と決意した。「灼熱の中、私も気が遠くなりそうになった。最後まで応援してくれてありがとうございました」とファンに感謝した若林は「優勝できたんですが、この優勝に満足することなく、常に自分に挑戦し続けていきたい」と躍進を誓った。
(THE ANSWER編集部)