空気読み取った大谷翔平 アレナドへの気遣いに米記者も称賛「こんな演出が大好きだ」
米大リーグのオールスターゲームが13日(日本時間14日)、ロッキーズの本拠地クアーズ・フィールドで行われ、エンゼルスの大谷翔平投手は「1番・DH」で先発。マウンドにも上がり、1回を無失点に抑え勝利投手となった。元ロッキーズのスターノーラン・アレナド内野手(カージナルス)との対戦の際には、相手を気遣う様子が「粋な計らい」だと話題を呼んだ。米メディアが実際の映像を公開しているが、米記者からも「私はこのような演出が大好きだ」などと称賛されている。
アレナドの打席でマウンド外す気遣いが称賛の対象に
米大リーグのオールスターゲームが13日(日本時間14日)、ロッキーズの本拠地クアーズ・フィールドで行われ、エンゼルスの大谷翔平投手は「1番・DH」で先発。マウンドにも上がり、1回を無失点に抑え勝利投手となった。元ロッキーズのスターノーラン・アレナド内野手(カージナルス)との対戦の際には、相手を気遣う様子が「粋な計らい」だと話題を呼んだ。米メディアが実際の映像を公開しているが、米記者からも「私はこのような演出が大好きだ」などと称賛されている。
粋な演出だった。初回2死、大谷は打席にアレナドを迎えた。昨季までロッキーズで8年間プレーし、3度の本塁打王に輝いたスーパースターに対してスタンドのファンはスタンディングオベーション。鳴りやまない大声援に対して、アレナドもヘルメットを脱いで応じた。
15秒間以上も続いたどよめき。その間、大谷はマウンドから離れて拍手が終わるのを待っていたのだ。大谷はこのあと100マイル(約161キロ)を連発し、最後は遊ゴロに打ち取った。米ポッドキャストメディア「ジョムボーイ・メディア」の番組「トーキン・ベースボール」公式ツイッターでは、中継局FOXスポーツの映像を公開しているが、その中で実況席は「彼に時間を与える為のオオタニの粋な計らいです」などと伝えていた。
大谷が空気を察したこのシーンに、米記者も注目。米テキサス州の放送局「KOSA」のニュース番組「CBS7」のジョシュア・スキナー記者は「観客はノーラン・アレナドにスタンディングオベーションしている。実況席は『彼に時間を与える為のオオタニの粋な計らいです』と伝えている」とツイートしている。
さらに米ラジオ局「WSCR」のスポーツ番組「670・ザ・スコア」でホストを務めるマット・シュピーゲル氏も自身のツイッターで「観客がノーラン・アレナドに歓声を送る時間を作る為に、サルバドール・ペレスとショウヘイ・オオタニはいったん離れた。野球ほど試合中に華やかな演出を作ることのできるスポーツはないと改めて感じさせられる。私はこのような演出が大好きだ」と大谷とバッテリーを組んだペレスの振る舞いに拍手を送っていた。
(THE ANSWER編集部)